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【240球目】事業承継者に必要なこと

最近、事業承継者のお話と関わることがありました。

私も事業承継者です。決して自分で立ち上げた会社ではありません。三陽工業の実質3代目になります。そんな事業承継者が考える必要なことを今日は書いていきます。


感謝

事業承継と一言に言ってもその会社規模は様々だと思います。

しかしながら、息子や親族に会社と継がせようと思うのですからそれなりの規模や業歴があるはずです。私の場合は会社が42年、自分が44才、ほぼ同じ年です。ということは私を育てるのに掛かったお金は全て三陽工業からの報酬のはずです。父親や母親を通じて三陽工業にお世話になっている訳です。

両親がどんな状況だったかは知りませんが、私は大学生になるまではお金の苦労をしたことがありません。大学生の時でも十二分に親に世話になっていました。そんな恵まれた環境にあった裏側には父親が三陽工業の社長をしていたからという理由があります。

そんな環境に感謝すること。

自分は恵まれているという認識をすること。事業承継者の一歩目はそこから始まるのではないでしょうか。その想いが次へ続いていきます。 


腹の括り

会社に入る時のプレッシャーはありましたね。入る前からありました。

でも、プレッシャー好きなんです。Noプレッシャーの状況はあまり好きではない。そもそも最初から社長の息子のレッテルを持って入社してくる訳ですから、そういう目でしか見られません。特別なことは出来ないと理解していましたからとにかく量に拘りました。後は、なんでもやってみる。そういう腹を括っていれば、あまり怖い事はありません。

力不足なのは仕方ない。

力不足でも腹は括れる

腹を括って向かっていけば、ほとんどの事は解決できます。腹を括ること。感謝があれば腹も括りやすいです。なので感謝から続いている腹の括りだと考えています。そして、その感謝も腹の括りも、その元を創ってくれたのは野球と最初に入った会社での経験です。


野球と最初の会社から

私の場合はたまたま野球だっただけで何でも良いと思います。

スポーツでなくても音楽でもアルバイトでもなんでも。1つのことに夢中になる経験があれば良いのではないでしょうか。最初の会社では、数字が絶対である、そんな意識を植え付けられました。もちろん、やり方は反面教師として捉えていますが、経営者として対外的に話をする際には数字の持つ力はやはり大きいです。

良い想いを語っているが数字が伴わない経営者。
想いは語らないが数字が伴う経営者。

どちらが良いでしょうか。社員にとってもどちらが良いかは一目瞭然ですね。ベストは想いも語り数字が伴う経営者ですね。


仲間を創る

何かをやろうとするとき、まずは仲間創りから始めます。

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新しいことが出てきた。これを誰とやろうかなー。そんな感覚です。1人でやってしんどかった経験があります。1人と2人では全く違う成果になることを経験しています。経営者は孤独とよく言われますが、それは当然のことです。全ての責任は経営者が担う訳ですから、孤独を感じて当然でしょう。

当たり前のことだと考えています。


先代を納得させる

事業承継で最も大変なことかもしれません。

先代はまだまだやれると思うでしょう。先代は大きな成果を出しているかもしれません。創業者ならなおさらです。ここはね、簡単なことですよ。

先代を超える成果を出せばいいんです。

先代を超える成果を出す人が事業承継していけば、自ずとその会社は成長し続けていきます。ここでいう成果は会社規模だけを指すのではありません。管理体制だったり、社員の満足度だったり、規模を大きくするだけが成果ではないということはハッキリと言えます。様々な局面において先代を超える成果を出して納得してもらう。

それで納得してもらえないならば、ただの我儘です。親ガチャに失敗したと割り切るしかありませんね。

事業承継者はチャレンジする人が少ない気がします。折角、経営資源があるのですから、積極的にやるべき。やったことがないことをやってみようという言葉は魔法の言葉です。三陽工業では現在、私の他に子会社に2人の社長と別に1人の社長経験者がいます。

この人数も増やしていきたいなと考えています。

M&Aは継続していきますから、自ずと増えていきます。子会社の社長も同じです。三陽工業というバックがいる訳ですから、やったことがないことをやれる環境にあります。

感謝の想いと腹の括りで乗り越えていけます。

未来が楽しみです。本日もありがとうございました。明日もよろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!