さおり

自称自由人/実は医療系の会社員/実は小説家(志望)音楽、奇想なアート、フェスおよび外ご…

さおり

自称自由人/実は医療系の会社員/実は小説家(志望)音楽、奇想なアート、フェスおよび外ごはんが好きカフカになりたい /美術検定2級

マガジン

  • ショートショートの悪魔

    創作したショートショートをアップしていきます

  • さおりのエッセイ

    エッセイらしきものを書いたら、ここに貯めることにしました!

  • 結衣子の物語(仮)

    結衣子7歳の冒険の物語。機械仕掛けの動物、骸骨にしがみつく幽霊、宇宙の海賊船、海の中の古城、樹脂で傷口を固めた生首など、自分の好きなものを自由に入れようとしています。不定期連載。

  • 「うそつき」ネットドラマラジオ用脚本 朗読歓迎

    これは、ラジオドラマのシナリオとして創作している。物語は4部構成になっており、それぞれ「夫の嘘」「友だちの嘘」「恋人の嘘」「店員の嘘」というタイトルがついている。 すべて男性による一人芝居である。シナリオのため、情景描写ではなくト書きがある。音声のみを想定している。 これは、一人の女性にまつわる4人の男たちの物語である。「本当」の「嘘」は何か、誰が「本当」に「嘘」をついているのか、「本当」の「うそつき」は、誰か。 朗読歓迎です。舞台用に書き直すことも可能ですので、ご希望あれば教えてください。 夫の嘘 友だちの嘘 恋人の嘘 店員の嘘

  • 我ながら残しておきたい

最近の記事

史上最強の男

銃口は私に向けられていなかった。 それは確かだ。 でも、私の胸は撃ち抜かれ、まだあの場所に留まっている。 うだるような、と千人の作家が書きそうな暑さの真昼間、私はクーラーを求めて彷徨い、実際、数時間は、カフェや百貨店の涼しい風に当たりもしたのだ。けれど直にあの忌々しい頭痛が鎌首をもたげ、私の頭をキリキリと縛るので、仕方なく私は自室のあるマンションへと引き返してきた途中だった。 駅前は2日目の祭りの最中だった。 路面店の賑わいや、浮ついた挨拶、はしゃいだ人々、よそ者の独り者

    • 質問です!絵や文章や、音楽や彫刻や、、感性でつくることできますか?感性や感情のまま書くってどうやるのか知りたいです。音楽とか絵って感性が強いイメージですが、実際にやろうとしてもできないのは、才能とか性格の問題なんでしょうか。それとも何か感性を解放する訓練方法がありますか?

      • 誰がために鐘を鳴らすか

        7〜8年前のこと、フリーター時代に、平日の誰も来ない展望台の売店で店番をしていて、あまりの暇さに頭がぼんやりとしてきたそのとき、ある小説のストーリーが思い浮かんだ。それを実際に書いてみると、自分の気持ちが溢れてきて、表現の巧拙はともかくとして、その訴えたい内容は、これから先の自分の書く文章の行く先を示す羅針盤のようなものだと気付いた。それから何回か手を入れた小説をnoteに投稿した。 私は、私の文章を読む人が淋しくならないように、と思っている。「何言ってんだか、わかんないよ

        • ねがいごとをしないで

          7月7日。今日ひとつ、願いごとが叶った。人を傷つける願いごとが叶った。 人を傷つけたくないという願いごとは、いつも叶うことがない。 自分のために祈るのをやめたとき、自分を愛する人を裏切り、自分のために祈るときもまた、同じ。 私が眠りにつくとき、世界に平和が訪れる。ずっと眠っていたい。 7月7日。ねがいごとなんかしてないで ひこぼしになって、やってきて さおりの「おり」は、おりひめの「おり」 おりひめになって、異世界で君を待ってる #エッセイ

        史上最強の男

        • 質問です!絵や文章や、音楽や彫刻や、、感性でつくることできますか?感性や感情のまま書くってどうやるのか知りたいです。音楽とか絵って感性が強いイメージですが、実際にやろうとしてもできないのは、才能とか性格の問題なんでしょうか。それとも何か感性を解放する訓練方法がありますか?

        • 誰がために鐘を鳴らすか

        • ねがいごとをしないで

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        • ショートショートの悪魔
          11本
        • さおりのエッセイ
          26本
        • 結衣子の物語(仮)
          1本
        • 「うそつき」ネットドラマラジオ用脚本 朗読歓迎
          8本
        • 我ながら残しておきたい
          1本
        • キュレートごころ
          31本

        記事

          地球の色

          誰がなんと言っても、地球は青くないよ ちゃんと感じ取ったんだ わかったんだ 君が言ったことがよくわかったんだ 君の見えない器官から流れてくる君の血液 それでわかったんだよ なんにも要らないってさ 誰がなんと言っても 例え芥川龍之介が許しても 私は許さないよ 地球は青くなんかないってわかったんだから 誰もが賞賛する歌も 誰もが嘆く駄作も 意味なんかなくて 欲望は、ただこのためにだけあるって 見えないことを感じたときから はじまって だからそんな誰でも

          地球の色

          古き良きものから学び、聡明になる。自分のなかにある力を信じて立ち向かう。お互いの価値を尊重して輝く。#なりたい自分になるための三箇条

          古き良きものから学び、聡明になる。自分のなかにある力を信じて立ち向かう。お互いの価値を尊重して輝く。#なりたい自分になるための三箇条

          間違っている人、悪い人、嫌な人、浅はかな人、趣味が悪い人、自分勝手な人、感じ悪い人、、それでも、それを馬鹿にする人のほうがもっとみっともないって思うよ。自戒。

          間違っている人、悪い人、嫌な人、浅はかな人、趣味が悪い人、自分勝手な人、感じ悪い人、、それでも、それを馬鹿にする人のほうがもっとみっともないって思うよ。自戒。

          夜の電話

          やっと永い昼が終わったから、家を抜け出したよ。みんなが大好きなPOPで醜悪な夕焼けは、まだ地球の端でたゆたんでる。 けど、夜だ。スキップしたいね。 風が吹き抜けて青いスカートを揺らしても、闇夜に溶ければ問題なんてない。 goodbye sunshine 夜ってだけで楽しい the pillowsの歌の歌詞が頭に浮かぶ。 the pillowsの歌に出てくる「キミ」って、いつもは恋人とか好きな人のこととして聞いていたけど、今日はなんだか、自分にいつも寄り添ってく

          夜の電話

          結衣子の物語①うさぎと月へ

          私がもう少し陽気な性質であれば、そして少しおどけた気分であれば「さあさあお立ち会い」ぐらいは冒頭に書き始めただろう。そうでなくても「読者諸君、これから皆さまに奇妙奇天烈奇想天外なある物語をお聞かせしよう」ぐらいは書けたかもしれない。それくらい、これから書く物語は御伽噺めいていて、摩訶不思議な出来事がたくさん起こり、とても本当に存在したとは思えないような生き物(あるいは生きていないもの)に満ちていて、驚嘆すべき景色や施設が次々に立ち現れる。 これは、私が結衣子から聞いた結衣子

          結衣子の物語①うさぎと月へ

          片想い 集めて早し 夏至の夜 #note俳句部 #過ぎちゃいましたが

          片想い 集めて早し 夏至の夜 #note俳句部 #過ぎちゃいましたが

          有名な作家さんの投稿小説を毎日読んでるんですが。。どんどん、他人の悪口を延々と読まされてる感じになってきて、なんか嫌になってきてしまった。私なんかの考えの及ばないすごい展開になるのかなぁ。偏りのある書き方はなんかやだ。でもここで挫折したら負けな気もする。人の意見聞きたい。。

          有名な作家さんの投稿小説を毎日読んでるんですが。。どんどん、他人の悪口を延々と読まされてる感じになってきて、なんか嫌になってきてしまった。私なんかの考えの及ばないすごい展開になるのかなぁ。偏りのある書き方はなんかやだ。でもここで挫折したら負けな気もする。人の意見聞きたい。。

          自由でいられますように

          大阪の伯父が、入院先の病院の水道や電気などの設備がメタメタ(私の母の表現)になって転院を余儀なくされたとのこと。でも本人は元気そうで、無事、転院先でも透析を受けられていると聞いてホッとしました。 伯父の看病で大阪に行っている母も言っていましたが、関西方面の方々は、まだ余震などで不安を感じていらっしゃる方も多いかもしれません。何も出来ず、こういうときにどういう言動をすればいいのかも分からず大人になりきれてなくて申し訳ないです。地震、怖いですね。 そんななかですが、ワールドカッ

          自由でいられますように

          擬音語の散文

          満員電車。 全く知らない人。 真四角の眼鏡をかけているその人が、 真ん中の電車の車両の扉側に立って、 窓の外を見ている。 真顔のその人の顔と眼鏡の間の隙間から、 まっ青な空と眼鏡の写した流れる景色が見える。 私のものではない世界を 垣間見ることのできたようで、なんだか嬉しい。 ガタンゴトン。 -------- 「ちょっとした知り合いが死んじゃって」 彼が言った。 「この前、共通の友だちからそれを聞いたんだけどさ」 私はうん、と相槌を打つ。 「その人のこと、オレ、なんか

          擬音語の散文

          それはひとつの答え

          ときどき、目の前が真っ暗になることがある。 どう進んでいいのか、わからない。 後ろを振り返っても何もない。 暗闇は好きなのだ。 でもそこは闇でさえない。 大きなぽっかりとした「虚無(ナダ)」 それにとらえられたら、じっとそこを抜け出せるまで耐えるしかない。 アロマもヨガもアートさえも届かない。 手を伸ばした先から「なんにもなくなる」。 もがけばもがくほど、近くにある見えない宝物を壊してしまう。 だから、被害を最小限にするため、私は身を縮こませて、じっとする。虚無が私に飽き

          それはひとつの答え

          闇の奥は真実か

          たった一度、翻訳を読んだだけでジョゼフ・コンラッドを語ることはできないのはわかっているが、せっかく「闇の奥」を読みおわったので、直後の率直な感想を書いておくのもいいかもしれない、と思った。 本当はその前にトーベ・ヤンソンの「誠実な詐欺師」に心を奪われていることを書きたかったけど、春が過ぎてしまってなんとなく季節感が違うことで躊躇した。でも私にとっては、「闇の奥」も、人種差別や人間の原初的な欲望の話ではなくて、嘘は真実と対義語なのかという、いつもの私のテーマに落ち着いて、「誠

          闇の奥は真実か

          誰かのおかげじゃないぜ

          CDショップで商品棚を眺めていたら、さわおさんがやってきて、いつものセクシーな甘い声で「久しぶりじゃないか」と言う。 驚いてしどろもどろしていると、「最近、見かけないんじゃない?」と言う。私は「すみません、ちょっと最近はライブは行ってないんですよねーピロウズ以外も全然行ってなくて、、」と言い訳をする。 さわおさんは、「ライブやるからさぁ、来てよ」と言ってくれた。「行きます行きます、もちろん!すみませんでした!!」と私は言う。 、、、という夢を見たのは数ヶ月前。 さわおさ

          誰かのおかげじゃないぜ