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キュレートごころ

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最後の子ども

最後の子ども

……そもそも、慣れてもいないのに一人で雪山になんて来ようとした事自体が間違いだったのかもしれません。

暗い部屋の中で、死んだはずの男がそう語り始めた。

......しかしですね、私は年の割にはかなり体力のある方でしたし、何より雪国育ちですから、雪に対しては、かなり馴染みがあるつもりでいたんです。育った地域は子供の頃からスキーや橇やらで散々遊びますし、その日の往路もそれだけあってとくに問題なく楽

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つまらないものが連れてくるものもある

つまらないものが連れてくるものもある

夫と結婚してまだ間もない、初夏の頃の話。

休みの前日の夜、夕食を食べ終え、とりとめのない会話をしているうちに、「映画が観たいね」という話になった。

歩いてすぐのTSUTAYAに行くという手もあったけれど、夫が以前から気になっていた映画が上映中だという。調べてみると、高速で30分ほどの映画館で、レイトショーをやっていた。急いで出かければ、なんとか間に合うくらいの時間だった。

夫婦ともにめんどく

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ハロハロ。サリサリ。

ハロハロ。サリサリ。

ディズニーランドみたいだなぁ、というのが大学に入って始めの頃に思っていた事だった。

オリエンテーションから本当に某テーマパークに連れて行かれたし、どちらかというと勉強よりも遊びに来ている感じの子も多かったし、あと本当にディズニー好きで常にグッズを肌身離さずつけている子も割と多かった。

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11/10 日記 「好き」についての備忘的覚書

11/10 日記 「好き」についての備忘的覚書



ピカチュウ。加工しまくり。

この画像をinstagramに投稿したら、なにやらポケモンが大好きそうな外国の方から英語で「ピカチュウ探すの手伝ってよ」みたいなコメントが入って、なんて返せばいいのやら困り果てています。ジョークなのか、なんなのか。スカウトされたのかな。もしかしたらピカチュウの写真を1枚アップするごとに5億円もらえる夢の職業に就けるかもしれません。このチャンスを逃すわけにはいかない

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何処へ

何処へ

先日投稿が終わった『アドレス帳』の中で、翠が暑い夏の日に夢を見るシーンがあります。
このシーンを抜き出してひとつの詩にしてみました。
スピンオフです。
動画仕立てにしてみたので、観てやってください。
72秒です。

何処へ

いつかこんな所で君と過ごせたら
せせらぎを響かせる透明な川
そこに繋がる小路に
背の高いひまわりが咲いていた
やっと来たね

    約束はずっと昔

静かな山の中に

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10/30 日記 きのこかわいい

10/30 日記 きのこかわいい



かぜつよい
きのこかわいい
かぜつよい

きょうを俳句風にまとめました。こんなの俳句じゃない。

***

いっしょにあるくひとは、わたしの知らない道をたくさん知っている。でもわたしが知っている道は知らない。わたしは知っているけど、あなたは知らない道をいっしょにあるく。ひとの、あるいた軌跡の輪郭線が交差する。

ことばはだいじだけど、やっぱり会って、あるいて、触れて、ということに圧倒される。会

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黄金棚田が、待ってくれてた(´ー`*)

黄金棚田が、待ってくれてた(´ー`*)

四国のおへそ
嶺北地域にある

高知県本山町

「なんにもない」が、
あるところ

ついに…

ついに…

黄金棚田の季節が

やってきました

゚+。:.゚(*゚▽゚*)゚.:。+゚

見渡す限りの

黄色…

黄色…

黄色…

空の碧

お山は、こがね色

金色猫の

背中を思い起こす

つやつや

もっふもふの

稲たち

肺に

いっぱいの

金色の

空気をどうぞ…

…スゥ…

…フ

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I wanna be your gentleman.

I wanna be your gentleman.

このごろ、the pillowsをめっちゃ聴いておりまして。

ウォークマンのシャッフル機能で、まさに、あふれるように聴いている〜。

それはねぇ。いつもぼくが読みにうかがっております「さおりさん」というかたが、あるnoteのなかでピロウズのことをおっしゃっていて。それを読み、ぼくは「あういえー!!!」って思ったのですが。

その後、ピロウズ好きの何人もの方々が、いくつもコメントを寄せておられて。

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