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マインドフルに食べるには

マインドフルネスリトリート2日目。
朝からもりだくさんワークの一日。結構居眠りもしてしまったが、それも眠る瞑想と捉えてよしとしよう。

【食べる瞑想】
キリスト教と一緒で食べる前にお祈りをし、最初の10分くらいはおしゃべり禁止で食べることに集中する。にんじん、豆…と素材を一つ一つ味わって、感謝して食べる。食前の祈りの中にこんなものがある。
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「貪りなどの不健全な心の働きに気づき、変容させていくことができますように」

貪るということばにドキッとする。大きな発見は、自分の食べる量だ。
昼食と夕食はバイキング形式で、朝食のみ決められた量が皿に盛られて置いてある。昨日の夕食は、こんもり大量に盛ったところ、食べ過ぎて苦しいほどだった。そして、最後の人の分が足りなくなったので、次から皆さんマインドフルな分量を、とのお達しがあった。恥ずかしい限りである。

一変して、今朝の朝食は、パンふたつと蒸し野菜少々と目玉焼きとフェイクミートのハンバーグとサラダ。私はいつも朝食をがっつり食べるので、これっぽっち?と面食らうが、貪り喰らう自分を戒め、この量をしっかりと味わって食べてみることにした。

パンをちぎってしっかり一口一口味わうと、結構塩味があるなとか、カボチャも蒸したら結構甘いんだなとか、口に含むたび小さな発見がある。そして、時間をかけて食べきったら、いつもだったら絶対に足りない量であるはずなのに、案外お腹がいっぱいになった気がした。

つまり、「いつもはこのくらい食べているから、そのぐらいの量を食べないと足りないだろう」という思い込みなのだと気づく。また、昨晩の食事に関しても、「お腹が空いているし、肉魚なしなので沢山食べないと」と自分で思い込んでいたし、「おかわりもできないだろうし足りなかったら大変」と未来にとらわれていた。

人と話すのも食事の醍醐味であるが、食に集中する時間もとてもおもしろかった。イメージとしては、『孤独のグルメ』。頭の中で食感や嗅覚、味覚をフル稼働させて言語化する。よく噛んで、時間をかけて味わって食べること。普段の生活で、こんなに時間を気にせず食事に集中することはなかった。

そんな気づきがあるにも関わらず、やはり昼食、夕食のバイキング形式になると、朝食の質素な分を取り返すかのようについしっかりと盛ってしまう自分がいる。せめて、スプーンで大きな一口でバクリはなくて、箸でつまんで少しずつ食べることは、帰ってからも続けよう。


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