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ピリカおばさんに聞いてみよう

仕事がら、たくさんのボヤキだったり相談を受けるが、

意外だなあと思うのは、若いかたからの恋愛相談がわりとあること。

私はいわゆる現役感ばっちりの美魔女ではまったくない。そんな私になぜ?と疑問である。

30代の同僚からは「営業所の母ちゃん」と言われるくらいの「おかん感」な私。

私なりに修羅場はくぐってきたけれど、人様に恋愛指南できるほどでは全然ない。

ご相談いただいてる以上、「若い人たちのことはわかりません」とは答えたくないので、一生懸命お話を聞く。


ーつきあって二年。結婚の話をなかなかしてくれない。もうすこし将来を意識してくれる人とつきあいたい。なんども別れようと思うのだけど、

やっぱり会えば気持ちが離れられななくて、ずるずるいってしまう。

ピリカさんならどうします?


うん。私ならどうだろう。真剣に考える。

いや、考えるな。感じろ。


結婚の話を彼がしない、というのと彼が彼女を大切にしていない、は必ずしもイコールではないのでは?

大事に思うからこそ、軽々しく言えないということもある。あなたのほうから彼に結婚の話はした?

ーいや、私からは言えないです。女性からは言えないでしょう。

うーん、私はそうは考えないなあ。そもそも結婚はふたりのもの。結婚前から「私からはこれは言えない」とルールを作ってしまうと、この先言えないことが多くなりますよ。

子どもを産むのも女性だし、

当事者が言わないと、人にはわからないこともほんとに多いから。

彼のこと、好きなんでしょう?

ーはい。会えばやっぱり楽しいし、笑顔とかすきだなあ。て思います。

なら、その感情を大事にしてほしいなあ。理屈とかルールとか、人の意見はとりあえず横に置いておけば?

彼女は表情が明るくなり、彼と話してみる、とうなづいた。

後日、彼が将来、仕事で転勤族になる可能性が高く、

それにつきあわせるのがいいことなのか彼は彼なりに考えていたらしい、というメールがきた。

「よく考えれば、私今すぐ結婚したいわけじゃなかったんです。結婚を言い出してくれないことが、私を軽くみられているような気になってたんだな、って。」


うんうん、わかるわかる。

似てるようで、ちがうよね、そのふたつの悩み。

ひと言発しただけで、現実の角度はかわっていく。

自分の頭のなかだけでもんもんと考えるだけでは、なかなか変わらない。

相手が誰であれ、吐き出すことは大事だ。

2人が思ってること、ちゃんと話せてよかったね。


ふう。とりあえず一件落着。





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