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数日間の眠り姫

ある春の日のこと。突然異常な眠気に襲われた。朝寝る→夜も寝る、この繰り返しが数日間続いた。何なら朝昼晩寝るなんて日もあって、どこか病気なんじゃないかとすら思った。

「眠り姫症候群」というのがある。
毎日眠くて16~20時間も眠る状態が3日~5週間程度続き、この状態を1年に数回繰り返すらしい。念の為セルフチェックして私は当てはまらなかったが、この症状を抱える人は生活がままならず、さぞ苦労しているだろうと考えた。

有名な童話にも「眠り姫」という話がある。概要を説明すると、ある国の王女の結婚式に招待されなかった魔女の呪いを受けて100年間眠り続けた姫(王女)が、勇敢な王子によって目覚めるというストーリーだ。

これを現代に置きかえるとどうか。
①まず、100年も生命維持装置なしに生きることは不可能。
②100年分歳をとっているはずなのに、若いまま。
③王子と結婚して幸せに暮らしたとあるが、100年間の時代変化のギャップはどうか。

などなど、考えだしたらキリがない。100歩譲って「①②は魔法だから」としても、③は感じるんじゃなかろうか。そう、眠っている間に時は進んでいるのだ。その間他の人がしていることが出来ないとなると、結構かなり困ると思う。「眠り姫症候群」の人も、これに困っているとどこかで聞いた。

幸い今は「異常に眠い時期」は脱したので、ホッとしている。一体あれはなんだったのだろう。もう起こらないことを願う。この世には不思議なことはやはり存在するのだと思う出来事だった。


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