見出し画像

セックスはコミュニケーションの延長にあるもの

人はなぜセックスをするのか。

私は、日常のコミュニケーションの延長としてセックスという行為があるのではないかと思います。

動物は、主に子孫を残すために性行為をするものです。
厳密にいうと、動物の性行為の動機は性的な欲求と行為に伴う快感であり、その結果として子どもができます。
人も動物の仲間ですが、性的欲求と快楽目的以外で、愛情表現のひとつとして性行為をするのは、ほぼ人間のみです。

「好きと言ってくれるし思いやりもある。でもセックスしてくれない。私に魅力がないからなのか」
「セックスしようってならない。もう愛情がないのかな」

そうおっしゃる方もよくいらっしゃいます。

セックスだけが全てではないですが、やはり愛情表現の一つの形として、セックスがあるのだと思います。

言葉で表現することの大切さ

人には言葉があります。
言わなくても分かる、伝わるということもあるかと思いますが、言わないと伝わらないことはたくさんあります。

鳴き声や身ぶりでコミュニケーションする動物の例はありますが、複雑な意味を言葉で伝え合うのは人間だけです。

女性はとくにかもしれませんが、愛情表現を言葉でも確認したい生き物です。男性の場合は、好きだとしても言葉で表現するのが恥ずかしかったり、その好きという気持ちが当たり前のため言わなくても分かるという方も多いような気がします。

「全然好きって言ってくれない」「本当に私のこと好きなの?」そんな言い方をする前に。

相手に求める前に、まずは自分から気持ちを伝えてみる。「好き」「可愛い」「カッコいい」「いつもありがとう」「こんな風にしてくれて、嬉しかった」など。
相手は自分の鏡とよく言いますよね。
自分がしてもらって嬉しいと思うことを、まずは相手にしてみる。言葉に出してきちんと伝えてみる。

今までそこまで愛情表現をするタイプじゃなかった男性が、実際愛情表現を頻繁にするようになった事例もあります。

言われて嬉しいことは、言い過ぎて悪いことはひとつもないです。ここで大事なことは、ウソの褒めはいらないということ。本心で思ったこと、相手の良いところ、本当に思ったことを言葉で伝えてあげるとよいですね。

行動で示すことの大切さ

逆に、どれだけ「愛してる」「好き」と言葉で表現されても、行動が伴わない。言うだけで何もしないということが悩みとなっている方も多いのではないでしょうか。

相手の気持ちになって考える。
想像力を働かせる。

例として、仕事から帰宅した時の言葉がけやパートナーへの関わりをあげてみます。

昔は男性だけが働きに出るという家庭が多かったですが、今は共働きの家庭が多いです。男性も女性も、社会で働くことの大変さや厳しさをよく知っていますよね。
職場を戦いの場所だとすると、帰ってくる自宅は鎧を脱ぎ捨て心身ともにリラックスして休む場所です。

もし仕事から帰ってきて、「おかえり」「おつかれさま♪」の労いの言葉もなく、1日頑張ってくることが当たり前のように、家に帰ってきても小言を言われる、邪険に扱われる。
休みの日にも、家の用事をするのが当たり前とされ、ありがとうも言われない。

こんな毎日が繰り返されているとしたら、何のために働いているのか分からないですし、心休まる場所もないですよね。

「なんでこれができないの」
「言われなくてもやってよ」
「家族なんだから当たり前でしょ」
こういった発言は、とても悲しいものだなと思います。

日常生活の中だけでなく、セックス中にこんな言葉を投げかけられたりしたら、それだけで自信喪失もしてしまいそうですし、疲弊してしまいますよね。

日頃、お互いを思いやって生活する、どれだけ近い間柄で家族となったとしても、身近な相手にも思いやりの心を持って関わる。
そういった相手への信頼感や安心感が培われた上に、温もりのあるセックスというのは成り立つのではないでしょうか。

心で繋がることで、よりセッスクは気持ちよくなる

体と心は連動しています。
人は、一度相手に言われたこと、されたことは、なかなか忘れることはできず、記憶に刻みつけてしまうものです。

それがマイナスのものだとしたら。一生のトラウマとなって、その人を縛り付けてしまうことだってあります。
逆に、プラスのことだとしたら。それはあなたの自己肯定感を高め、毎日の活力にも繋がるかもしれません。

大切な相手だからこそ。
言葉と行動で伝えることが大事。

自分のことを大切に思ってくれているんだなと思う日頃のやりとりが、パートナーを受け入れる心の基盤となります。

大切な人と気持ちよいセックスがしたいならば。
まずはどんな小さなことでもいい。相手を、お互いを思いやるコミュニケーションから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?