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企業広報バイブル #13 成長したという錯覚

🎵日米のリーディングカンパニーで企業広報を統括して気付けば28年。IT系、インターネット系、不動産、エンターテインメント企業、広告代理店、流通業界トップ企業広報アドバイザーまで色々。かなりの私見も交えて色々書いてみようと思い立ちました、、、🎵

今日は雨。朝イチからzoom会議に終われバタバタとお化粧、歳のせいか天気のせいかノリが悪い(苦笑)
今日は、みなさん自分の成長をどこで感じる?というお話。
なかなか、おひとり様で仕事をやっていると難しい。仕事の難易度の幅がだんだん限定的になってしまったり、つい、できると思う仕事を選んでしまうので。

でも、最初は段取り悪く、時間がかかっていた仕事も、だんだん効率的に進めることができるようになり、もう少し仕事を増やしても大丈夫かな、と感じたりして時間が進んでいくのだろうと思う。

「ふふ、私ってすごいじゃん」

しかし、それは決して成長ではない。仕事に慣れる、と成長は違う。
早く仕事を片付けることができて、あら、私、成長したじゃない、は間違え。
そりゃあ、人間ですもの、日々、同じような仕事をやっていれば自ずと効率も上がります。慣れた、と思ったら、思い切って仕事のスケールやレベルを上げていかないと成長しないものである。おひとり様はここが大変なところ。入ってくる仕事にも大きく左右するから、なかなか自身の努力だけでは思うようにならない部分。よって、相当欲を出さないと何年も何年も同じレベルの仕事に成長なくハマってしまう。

会社で複数人の部門だと、少し違うかもしれない(上司にもよるけど)
一つの業務に慣れてきて、ミスもないし安定しているから、便利だから、とずっと同じミッションをやらせてしまう自分本位の上司もいるけど、そうじゃない上司だって多いと思う。

私は、部下が一つのことに慣れてきたな、少し、天狗になってるかな、と思った時に、やったことがない違うミッションに変えることにしていた。少し難しい、調整する相手が変わる、多くなる、手間がかかって厄介なミッションに変えることも多かった。そうやって1段1段階段を上がってもらうようにしていた。

部下によっては、「成長なんていいんです。ここで長く務められれば文句言わないし。だから、慣れた仕事がいいんです!」という人もいた。
「私は上を目指したいから、チャレンジしたい」とワザワザ言ってきた人もいた。

外資系企業の場合、よほどラッキーでないと日本の会社のように終身雇用で守られていたり(最近はないか、、)、長く長く同じ会社に勤めることはない。上を目指して転職も日常茶飯事。また、会社の状況によってはドラスティックな大量解雇もしょっちゅうある。毎年の人事評価でここ数年何も成長がみられない、意欲的ではない、なんていうことになったら大量解雇のシンドラーリスト入りする。ずっと同じ仕事でのんびりしちゃいられないのが外資である。きびしいね、、、

また、転職の時に出した職歴書で、「この会社にいた5年間、何をしていたの?(だいたい聞かれる)」と面接で聞かれた時、何もチャレンジせず、新たな学びも成長もなかった、となると冷たい目が向けられる。

1年に1行でいい。この年は新しくこれをしたんだ、新たに、これを学んだんだ(上手くいってもいかなくとも)という1行を書いてもらうために、私は必ず毎年、部下に新しい「何か」をお願いすることにしていた。

それが迷惑かありがたいか、、は、ずっとずっと後になって考えればいい、と、、


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