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パフォーマンスいわれ23 サディスティックサーカス16 「2017・春」

サディスカ恒例となった<春>だが、今までのような一体感がある会場ではなくなってしまった。演者としては残念だが、主催側とすれば仕方がないことだろう。密着スペースではせいぜい80名程度の会場。さらにその会場に面白みがなければ小スペースでやる意味もなくなる。

ということで、今回は秋バージョンでも使用している「新宿 フェイス」での開催である。

広い会場、プロレスのリングステージだが、私のパフォーマンス内容は、今までの春バージョンと同じ。つまりフロアーショー的な演目だ。さぁ広いステージでそれをどう演じるか、、、。

言葉で書くと思い悩んだようだが、私の思いは多分すぐ決めたのだろう。
「好きな曲を大音量で聴きたい」
ということで、まず何の曲をメインにするか、を考えた。

初めはスタンダードジャズ「キャラバン」を1曲めに考えた。スタンダードながら中間でのアドリブが多彩なこの曲で踊ろうと。しかしもう1曲使いたい曲があった。桑田佳祐の「東京」だ。バラードながらかなり作りこんだ音作りのこの曲を大音量で聴きたい、そう思っていた。
 しかし「キャラバン」の後「東京」では音が合わない。どちらも音数が多いので、マイナスになってしまう。どっちを聴きたいか。
 私は「東京」を選んだ。2曲め脱ぎは「東京」。きっとステージ照明はブルーに染まるだろう。

桑田佳祐「東京」を決めたことで全体のテーマも決まった。「お江戸、東京」くくり。華やかなお江戸開化的な雰囲気で行きたい。
 
そこで1曲めは「東京ラプソディ」とした。
♫楽し都 恋の都
 夢の楽園よ 花の東京

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2曲め「東京」
♫東京は雨降り
 何故冷たく頬を濡らす
 父よ母よ虚しい人生よ

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そして腹切り。
これは以前から使っていた好きな曲
クラウス・ノミ「コールドソング」
原曲は17世紀イギリスのヘンリー パーセル作曲、音楽劇「アーサー王」の中の曲で、凍った大地の精霊が愛のキューピットに目覚めるよう促されたときの曲。
バロック調でチェンバロとオペラ歌唱風な哀愁漂うこの曲で、
優雅に死んでいく。

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春興行もオールナイトとなったが、好きな曲を大音量で聴くという私自身のテーマは大成功で、とってもいい気分でステージができた。
この楽しさの余韻を残しつつ、リラックスしながら秋バージョンも考えていこう。




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