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父のグランドセイコーのこと 2

セイコーのお客様相談室は平日の17:30までという、会社員にとってはなかなか行きづらい。
このためだけに有休を取って行ってきた。

お昼過ぎごろだったが僕が行ったときは予想以上に混んでいて、設置されている椅子に座れないくらいの人が待っていた。

修理を頼む人だったり、受け取りにくる人だったり、時計の使い方を教わっている人がいた。その人たちがつけている時計やら服装やら靴やらを観察していて、10分以上は待っただろうかというくらいで名前が呼ばれた。

時計を見せて言われたことは、古い時計なので直せるかわからないため、一度預かって見てみるということだった。

待ってる時間のほうが長かったような気もするが、対応が丁寧なので気持ちがよい。

そして一週間ほど経って電話連絡が来た。
・内部分解清掃を行う
・固定バネが腐食しているため部品交換が必要
・防水精度の保証はできない
・バンドエンドピース溶接が外れているため、メタルバンドの修理はできない
・革バンドに交換することができるが、革バンドの在庫が無いため交換する際は2023年の4月頃に入荷する予定
だいたいこのようなことを言われた。
また修理をはじめても途中で修理不可になる可能性もあるということも説明を受けた。
そして修理費用は結構するなと思ったが、今回は別に予算を考えていないので問題ない。

裏蓋の剥がれていたGSのメダリオンについてはノータッチのようだった。そもそも古いものだし在庫もないようだ。

メタルバンドは直らず、しかし革ベルトに替えるにしても来年の4月まで待たなければならず、なんとも判断が難しい。

とりあえず革バンドについては後からでも購入できるとのことなので、修理をお願いした。4週間ほどで完了するとのことだった。

父親は裏蓋メダリオンとメタルバンドまで元に戻ってほしいと思っていることは知っているので、どうにかならないものかと考えてみる。
僕としても出来ることなら父親が購入した当時のような姿に戻してあげたい。革ベルトとメタルでは印象がガラッと変わってしまう。革ベルトもフォーマルで格好いいのだけど。

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