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プログラム企画セミナー 報告

北九州市市民活動サポートセンター いちろーです。

5月18日と30日の2日間、プログラム企画セミナーを実施しました。
今回のセミナーはNPO活動体験プログラムでのボランティア受入れを希望する団体向けの企画ですが、何か新しい事業を立ち上げたい、仲間を増やしたいと考えている団体の方にも応用できるよう、企画立案のための基本的な考え方やボランティアを受け入れる心構えなどを学べる内容にしました。

NPO活動体験プログラムについては以下のリンクもご覧ください。

企画作りのワークショップ

セミナーでは、まず、特定非営利活動法人KID‘s work 代表理事 大久保さんの進行で、企画を立案するワークショップを実施。

テーマは、
「黒崎三丁目大学大学祭(黒参祭)実行委員会 模擬店計画!」
ということで、大学祭の実行委員になりきり、大学祭の模擬店の企画に取り組むことに。

この日は3団体の方に参加いただきましたが、ワークショップでは、いろんな団体の方と意見交換できるよう、サポセンスタッフも混じってグループに分かれるのですが、グループ分けのアイテムは、受付時に選んでもらったお煎餅!
同じ味を選んだ人同士で、グループが作られました。

グループメンバーは、味の好みが一致するからなのか、ちょっとした一体感も生まれ、さらに自己紹介で一気に打ち解けた雰囲気に。

実際にどんな風に企画に取り組んだかというと、以下の1〜8までのミッションに沿って、計画書を埋めていくようグループ全員で検討していきました。

ミッション1 することを決める
何をするか。誰を相手にするか。

ミッション2 必要なものを考える
模擬店に欠かせない材料や道具は何か。価格や販売個数はどうするか。

ミッション3 当日の様子をイメージする
必要な備品のレイアウト、スタッフの配置、客動線などを図に書き込んでみる。

ミッション4 役割を考える
スタッフの役割分担はどうするか。

ミッション5 教えることを考える
調理方法、配膳、誘導、接客、会計など、何を誰に教えるか。

ミッション6 スケジュールを考える
イベント当日からさかのぼって、何をいつまでにするか完了させないといけないか。

ミッション7 名前を考える
最後に店名を考える。

ミッション8 成功とは
成功の反対は?成功の秘訣は何か。

私のグループは自己紹介でのお昼ご飯の話から、うどん専門店を出店することに。

ミッション4の役割を考える際には、それぞれの役割分担はもとより、役割を専任とするか、ローテンションとするのか、休憩時のフォローはどうするかなどたくさん考えることがあることを実感。

ミッション6のスケジュールの頃には、話が段々と盛り上がり、手打ちうどんなら本場讃岐うどんを提供しようということになり、私が香川県で半年間麺打ち修行をすることになりました。

ミッション7に至り、やっと店名を決めることのなるのですが、なぜ名前を決めるのが最後なのかというと、最初に名前を付けてしまうと、名前が考えを狭めてしまいアイデアが膨らまないからだそうです。
確かに、香川県での麵打ち修行なんて自由な発想は思い浮かばなかったかも。

ミッション8では、成功の反対は何か、成功の秘訣は何か、という問いが。
私のグループでは成功の反対について、「失敗」、「チャンスを掴めなかった」など意見が出ました。
大久保さん曰く、成功の反対は失敗ではなく、何もしない挑戦しないこと。
成功の秘訣は、成功するまでやり続けることだそうです。
ちなみに、松下幸之助の名言だそうです。

こうして各グループで、模擬店の企画がまとまりました!

事業企画を策定するには他にも様々なプロセスが必要かもしれませんが、ミッション1から8までの課題は、企画立案の基本的な考えとして、参考になるのではないでしょうか。

ボランティアの約束事

セミナーでは、特定非営利活動法人あそびとまなび研究所 理事長 秋葉さんより、ボランティアの受け入れる際に留意することなどについての説明も。

受入団体は、ボランティア活動保険に加入することや活動日の事前周知や緊急連絡先を参加者に提示する必要があること。

参加者に対しては、自己責任の原則、受入団体の安全指導に従う、写真撮影の禁止や個人情報の秘密保持の厳守、参加者同士の連絡先の交換の禁止、未成年の参加者には保護者の同意が必要といったことをきちんと伝える必要があることなど。

受入れ団体と参加するボランティアそれぞれに基本的な心構えがあること、ボランティアを受け入れる際には、その点をちゃんと伝えなくてはならないということを、秋葉さんが経験した事例を交えて説明いただきました。

事業企画に着手

今回のセミナーは複数名で参加することで、団体での情報共有に説得力が高まる!という触れ込みで、基本2名以上で参加いただいていたので、セミナー終盤では、模擬店計画で盛り上がったグループを離れ、それぞれの自分の団体に戻り、前半のワークショップの体験を活かしながら、早速、自分たちの事業計画の作成に着手しました。

セミナーで学んだノウハウを存分に活かし、どんな計画ができあがるのか楽しみです。

今後のNPO活動体験プログラムについて

これからのNPO活動体験プログラムですが、受け入れを希望する団体より企画書を作成・提出していただき、受入団体を選定していくことになります。

また、選定された受入団体と参加者のマッチングを兼ねたオープニングイベントを予定しております。

プログラムの開始の開始に向けて、しっかり準備をしていきたいと思います。

発表のタイミングが来ましたら、改めて詳細等ご案内いたしますが、NPOでボランティアとして活動してみたい方、NPOの活動に興味がある方など、ぜひお問い合わせください!

企画作りのワークショップでは、
大久保さん作成のワークシートに沿って企画をまとめました。

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