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地上波デビューしたお話 -修行編-

プチゴリラ

2023年1月。
推しのハライチがお昼の番組の司会をすることになった。
私が在宅勤務になったタイミングで決まったため、どうもありがとうと東京に向かって土下座したいくらいだった。
しかし同時に「大丈夫か?」と不安に思った。

岩井さんの毒舌は聞いててヒヤヒヤするが、聞いててスッキリするしああいう嫌われ役に回りちゃんと言いたい事をはっきりと言える所は羨ましいとさえ思う。
自分は割と言い返せず飲み込んでツイッターで「クソが!」「〇ね」と陰湿に暴言を吐くだけのチー牛なので憧れがあるのかもしれない。
あ、でも笑った時に出来るシワも良いと思います。

しかしそれをカバーする澤部さんが居るから「ま、大丈夫か」と思った。


番組観覧が出来るという事で、私は火曜日の観覧応募をしていた。
火曜日は大好きは花澤香菜さんが居るからだ。
岩井さんと花澤さんは「まんが未知」でコンビを組んでいるので毎週火曜日は楽しみで仕方ない。

ただ金曜日に見た「登坂絵莉選手をひっくり返せ」という企画が謎すぎて面白そうやなとそっちも応募していた。登坂さん好きだし。

学生時代は陸上・水泳・バスケ・体操をしていたため運動は嫌いではないがこの間姪っ子の前で調子に乗って前転をしたら首を痛めて接骨院送りになったくらい運動不足。(先生からは全身悪いねと言われた)

ただコンビニマネ時代15キロの一斗缶を持ってスクワット、ドリンクの段ボールを持って品出しをしていたり、当時70キロあるボスをおんぶして店の中を走り回ってたため、握力は40以上あるというプチゴリラだった。(20代~30代の女性平均握力は28です)
それなりに腕力には自信があったがまぁどうせ当たらんやろ、と数日後仕事の休憩がてらぽかぽかを見ていると1通の見覚えのないアドレスからメールが来た。

また迷惑メールかよ、と一応目を通すとキャリーオーバー企画について話があるという内容だった。
要約すると、火曜日観覧ではなくキャリーオーバーが当たったのである。

パニックになる我が家

まさか選ばれると思わなかったのでぽかぽかそっちのけで脳内で速攻新幹線の代金をたたき出していました。
JR東海ツアーズなら安く行ける!とスマホで見たり母親とどうしようどうしようとパニックになった結果

母「お母さんも行きたい。お父さんに連れて行ってもらおう」

愛知から車で行くことになりました。

元々父親は単身赴任で18年ほど横浜の事業所に行ってたりディズニーといえば我が家は車で行ってたのでそこまで苦では無かった。高速バスよりマシ。下手すりゃ実家の新潟まで行くほど。
我が家には「公共交通機関」という言葉がない。

ちなみに私は納品する仕事が溜ってましたが色々パニックになり落ち着こうとジャージに着替えて6キロ走ってボスの家へ行って事情を話しながらランニングしました。

練習中に負傷

ただ丸腰で挑むわけにいかないと電話したのはコンビニ時代のオーナー(48)通称ボスだ。趣味は暴走族潰し。
彼は経緯こそ不明だが若い頃海外で傭兵をしており当時の写真では笑顔でロケランを肩に掛けている。他にも彼は総合格闘技をやっており柔道は黒帯で名古屋で教室をしていたくらいだ。
店のオープン当初は店にたむろする不良を眼力だけで追い出したほどでキレさせると怖いらしい。怖い〝らしい〟というのは、私たち夜勤組はよく八つ当たりされていたので感覚が麻痺してるのだ。キレられた後、平然とレジをしているとお客さんに「お姉さん大丈夫・・・?」と恐る恐る聞かれてたので多分傍から見て怖いのだろう。

そんなボスとは1回掴み合いの喧嘩になって首を折られそうになり、私もパイプ椅子で殴り殺そうとした事がある。その騒動でお気に入りの眼鏡が1つ犠牲となった。なぜクビにならなかったかというと「これくらい噛みついてくる部下が居ると面白い」だそうで。やっぱ頭おかしいだろアイツ。

一緒にランニングをした次の日、私の家に上がるや否や私の顔に1発ビンタをしてきた。

ボス「おめぇ面白い企画応募したな!」

どうやらボスにケツに火をつけてしまったらしく、地獄の特訓が始まった。
身長的に母親が近い身長だったので母親(60)を呼びひたすらひっくり返してました。

畳みでやったおかげか、指の皮が剥けました。

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