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北海道旅行記 -フェリー編-

フェリーターミナルに着いてフェリーに乗り込む。おお、早速揺れている。個室を取っておいたので中に入ると、こじんまりながらも小窓に障子にテレビと快適そうに整っていた。ビールを開けて一息ついてからお風呂に向かった。お風呂場には「シャンプーバイキング始めました」という張り紙が貼ってあって、中に入るとアンドバニーとかスラットとかキュレルみたいな、試してみたいシャンプーが揃っていた。最高!シャンプーバイキングを発案して、きっとひとつずつドラッグストアで選んでくれた方には頭が上がらない。心がある人だー!

お風呂から上がって部屋に戻るとフェリーがようやく出港した。低気圧なのでかなり揺れると言われていたけど、思った倍は揺れた。低気圧恐るべし。
即船酔いしたのでトラベルミンを飲んですぐに寝た。17時間の船旅で10時間は寝てたと思う。
寝ては起きてまた浅く寝て、船は激しく揺れ続けた。あいが、「頭を進行方向に向けて自分は魚だと思い込んで」と揺れになれるコツを教えてきた。私も魚になった。想像ではハギ系の青い魚。2匹の魚は船に揺られながら長い夜を過ごした。

明け方2人で甲板に出た。海上はものすごい風が吹いていて一瞬で耳が痛くなった。奥の方に行くとパソコンをいじって仕事をしている人がいた。いや甲板でリモートワークってブラック企業すぎる。てか寒くないのか?というか船酔いはしないのか?などと色々心配になった。せめてあの方がどうかクリエイティブ系の人で、船の上でしかインスピレーションが湧かないとかそういう理由であって欲しい。
船の上はすごく揺れていた。明け方の薄暗い空がだんだん明るくなってきて、リアス式海岸が照らされていた。空がとにかく綺麗だったし、海面が太陽に照らされてキラキラ輝いていた。360°水色の絶景だ!

船に乗る直前に買った生ハム、小さいサイズがなくて180gの大きめパックを買った。3日目まで持つかな〜と言っていたが翌朝には無くなっていた。
なんと1人90gもの生ハムを食べてしまったのだ。塩分とか取りすぎると心筋梗塞とかになるのかなと不安になり咄嗟に「生ハム 食べ過ぎ どうなる」と調べたが特に問題なさそうだった。もう生ハムは食べたくないと思ったけど、この日記を書いている今すでに食べたい。ワインに合うんだろうな〜

フェリーから降りる直前、あいが「私が何したら別れる?」と言ってきた。正直何されても別れないよ、と思ったけど一応考えてみた。あいがニヤニヤしながら「目の前でうんこされたら流石に別れる?」と言った。そんなシチュエーションないわ、と言ったがあいはカウンターで「エレベーターとかに閉じ込められたりしたらわかんないじゃん!」と言ってきた。たった一回目の前でやむを得ずうんこしただけで心を決めた相手と別れるのってどうなんだ。「そんな奴はうんこ野郎だ」と私は言った。あいは嬉しそうにケタケタ笑った。

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