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カーテンを主役にする方法

住空間を通して、人を幸せにする職業が
インテリアコーディネーターです。

インテリアに興味があり
自宅をお洒落にしたいと思う方にインテリアのプロとして
ちょっとしたコツをご紹介していきます。

インテリアはセオリーを理解すると時にはプロレベルの成果を得ることができます。
難しく考えないで、まずは私がご紹介する理論に沿って実践してみてください。

カーテンをインテリアの主役にする方法

新築、あるいは引越しの機会に、買い揃えるもの代表的なものとして、家具、家電そしてカーテンがあります。

今回のテーマはカーテンです。

インテリアは3種類の色で考えると綺麗にまとまります。

背景色の『ベーシックカラー』は70%、印象付けたい色『アソートカラー』は25%、アソートカラーを強調する色『アクセントカラー』は残りの5%を目安に色を配分していくと美しい空間をつくることができます。

カーテンの色選びは大きく2種類に分けられます。

1つは背景の一部にする色選びです。
ベーシックカラーの中から一色を使います。
一番多い色は、オフホワイトやベージュなど、
カーテンの存在感をできるだけ薄める方法です。

特にマンションなどで壁一面に窓か大きく開いている場合などは、この背景と馴染ませる方法がお勧めです。

ダークブラウンやネイビーなどの濃い色はカーテンを開けた状態でも両サイドにカーテンだまりが残るため、重い印象になることもあります。

2つ目は一番好きな色、一番好きなデザインで窓全体を覆うことです。

カーテンを視線や日差しを遮る機能性だけでなく、
自分が心地よく過ごせる空間づくりの要とする方法です。

マナトレーディング
ウィリアム・モリスコレクション

今回のインテリアイメージは、
落ち着きのある英国スタイルです。
床材は全室、無垢のウォールナットで仕上げ。
壁、天井も壁紙ではなく、漆喰壁で仕上げました。
無垢の床材と漆喰壁は、もっとも贅沢な素材だと私は思います。

他にも扉や窓枠、巾木なども無垢材で統一しました。

この家のベーシックカラーは
床と扉、巾木などのウォールナット色と漆喰塗りのオフホワイトです。

家具の類も全て無垢材のウォールナットで統一しました。
ソファとチェアの張り地は黒い革で揃え、ややクラシックで静かな大人の家が完成しました。

リビングの一面を覆うカーテンは、敢えて個性的な柄と色遣いが印象に残るウィリアム・モリスのカーテンを選びました。

カーテンはリビング、寝室、個室全てを同じ柄で統一しました。
部屋ごとにカーテンのデザインを変えるのも楽しいですが、全室の生地を統一すると垢抜けた印象になります。

ただ、裏地の機能は部屋によって変えています。
ピアノが置かれた個室は、防音機能のある特殊な裏地を使いました。

リビングと寝室には、遮光性(光を通さない)のある裏地を合わせました。

ベースはグレイッシュベージュ
葉に使われているグリーン、ブルーと赤系グラデーションの花が印象的なデザインです。

厚地のカーテンに合わせる
薄地のレースカーテンも部屋によって変えています。
幅だけでなく、天井から床までを覆うリビングには
模様が強調されたスカラップレースのタイプをセレクトしました。
裾だけにデザインがあるものは、総柄よりも高さを強調できます。

プレゼン準備中

厚地のカーテンとは違い、
レースのカーテンは光と視線を遮るため、日中も開けることはないと考えた場合、デザイン性のある生地を選ぶこともお勧めです。

また、ベッドの枕元やピアノを弾く部屋は、ヘリンボーン柄のレースです。
ウィリアム・モリスの花にヘリンボーン柄の組み合わせはクラシックな英国スタイルに合わせての提案です。

最後にカーテンタッセルの話です。

今回、リビングにはこちらの紐タイプのタッセルを採用しました。

カーテンタッセル

こちらもクラシックなインテリアスタイルに合わせてセレクトしました。
幅が広く、選んだ生地に厚みがあり、かつ裏地まで付けています。
カーテンを窓の両側に引き分けた時、かなりボリュームが出ると考えられます。
カーテンをまとめるタッセルを紐タイプにした
ことで、分厚いカーテンがまとめやすくなります。

今回のインテリアは、カーテンが主役です。
家全体のイメージを1つのインテリアスタイルで統一して、ウィリアム・モリスのカーテンを
強調することで大きなテーマとまとまりを作りました。

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