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想いが伝われば、理想の家の8割は完成している

こんにちは、Sarah(さら)です。

大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーターです。

住空間を通して
人を幸せにすることが
インテリアコーディネーターの責務です。

インテリアに興味があり、
自宅を自らの手でおしゃれにしたいと思う方に
手に入れておくと役にたつ基本的なセオリー(理論)をご紹介します。

〜想いが伝われば、理想の家の
8割完成している〜

大人になった今、学生時代の教科書を手に取る
ことは、滅多に無いと思います。
もちろん、私も自分が学生時代に使っていた
教科書は一冊も残していません。

唯一、手元に残したのは、
長男が中学時代に使っていた美術の教科書です。

厚み6mm全165ページのボリュームのある本は、
読み込むとアート全般について、幅広く、奥深い
知識を得ることができます。
仕事で絵画や彫刻についての知識を裏付けたい時、
教科書を開きます。
私にとっては、頼もしいインテリア教本です。

最近『大人の学び直し』が注目されています。
今、自らの意思で学びたいものを勉強することを
心地よく感じる人が増えている気がします。

自分のために楽しみながら知識を
積み重ねていく本。
傍に置き、必要な時に読み返すことができる
教科書のような存在でありたいと願っています。

さて、今回のテーマは、『想いの伝え方』です。

理想の家づくりのために、すべきことの一つに
担当者との打ち合わせがあります。
私が勤務する住宅メーカーでは、
契約から完成までの数ヶ月、営業、設計、
インテリアコーディネーター(以下IC)、工事の
4人がチームを組み、各自の専門分野を担当します。

ここからは裏話です。

家に対する想いをどのように伝えるか?は、
逆に受け取る側としては、
どのように伝えてもらいたいか?です。
営業と工事はそれぞれ専門分野が異なるため、
ここからは設計とICの話になります。

まず、理想の家づくりのために
これだけは譲れないこだわりポイントを
伝えてください。

一例です。

『外観を根津美術館(東京都港区南青山)の
イメージにしたい。併せて、1階のインテリアには
和を取り入れたい。』とこだわりを伝えられると
根津美術館が伝える側と受け取る側の共通言語と
なります。

もちろん、美術館と一般住宅ではスケール感が
違うため、真似るのはあくまでも設計コンセプト
ですが、具体的な建造物を挙げてもらうことで、
より提案できるプランの完成度が上がります。

また、付箋を付けた住宅雑誌を持参して、
こんなイメージで作って欲しいと指し示して
もらうのも、受け取る側としては助かります。
雑誌にはたくさんの情報が詰まっているため、
それらを取り出し、要望に合わせて調理するのが、
プロの仕事です。


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完成した家の外観やインテリアが伝える側と
受け取る側の間でズレていないことが大切です。

インスタグラム、ピンタレスト、ハウズ(HOUZZ)
などSNSも参考にしてください。
ただ、1つだけお願いがあります。
お気に入り写真の数は、ある程度絞っていただくと
受け取る側は助かります。

もちろん、上記の3パターンに属する人ばかりでは
ありません。
理想の家に対する想いに、明確なものが見つからず
曖昧な状態のまま、打ち合わせに臨む人もいます。
その場合、どんな言葉のやりとりをすると、
互いの着地点が一致するのかを考えてみました。

その話は次回に。

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