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家事を楽しんでいますか?

住空間を通して
人を幸せにすることが
インテリアコーディネーターの責務です。

インテリアに興味があり、
自宅を自らの手でおしゃれにしたいと思う方に
手に入れておくと役にたつ基本的なセオリー(理論)をご紹介します。

〜家事を楽しんでいますか?〜

ドラマ『結婚できない男』の中で、
主人公の建築家がお客様にLDK プランを2案、
提案している場面があります。

アイランドキッチンがLDKの真ん中にあるのが
プランA。主人公が一番得意とするキッチンが
家の中心であることが設計の要です。

『私はこれがいい!』と即決の妻に対して、
『キッチンが丸見えというのはどうも…』と
戸惑いを隠せない夫。

妻が憧れるプランAは、200万円も予算が上がると
聞き、夫はキッチンとダイニングの間に壁を設けた
対面キッチンプランBを選ぼうとするのですが、
主人公の無言の圧力に、答を先延ばしにして
帰ります。

『結婚できない男』(2006年)
偏屈で独善的、皮肉屋だがどこか憎めない主人公が
一人の女性との出会いを契機に、恋愛、そして結婚
を模索するまでの日々をコミカルに描く。
〜ウィキペディアより〜


さて、今回もここで裏話です。

キッチンセットを部屋の中央に据えると、
広々とした大空間が、生まれます。
壁付き対面キッチンとの最大の差は、この解放感。

閉じた空間ではないため、家族や友人などが、
キッチンの周りに集まりやすく、
会話を楽しみながら食事の支度を進めることが
できます。

家事が楽しいと思えるプランではないでしょうか?

一方、部屋の中央にキッチンがある景色は、
モデルハウスやショールームを想像される方が
多いと思います。

生活感がない。
その言葉がすべてを物語ります。

まず、カウンターの上にモノはない。
シンクの周りに本来あるはずの水切りかごや
台所洗剤が置かれていない。

レンジの周りにはお鍋の類や調理器具、
調理道具が見当たらない。

本当に料理をしているのかな?と思われるような
キッチンのイメージです。

その状態を維持する覚悟はあるのか?と
相手に問われる前に、
自分自身に問う方も多いキッチンプランです。

ここでメリットだけでなく、デメリットも
ご紹介します。

メリットについては、ドラマに絡ませてご説明を
した通り、家事を楽しむことができることが
大きいと思います。

仕切るものがないと、ながら作業も可能なため、
TVを見ながら、音楽を聴きながら、あるいは
家族と話しながら一緒に家事ができます。

デメリットとしては、いつもモデルハウスのように
生活感のないキッチンを維持しなくてはいけないと
いうプレッシャーがあります。

カウンターの上に出していいものは?
水切りかごは?
洗剤は?
お鍋の類は?
調味料類は?
匂いの問題は?
油汚れは?
子供がいたずらをしない?

など、たくさんの疑問があります。
それらを1つ1つ、確認して納得をすることが
一番大切な作業です。
確認作業は、採用するキッチンメーカーに出向き、
説明をしてもらいましょう。
例えば、水切りかごはシンクの中にセットされて
いることが多く、カウンターの上にものを出さない
状態でも、調味料や調理器具がさっと取り出せる
収納方法に様々な工夫がされています。

換気扇については、より詳しく説明を受けて
構造を理解することで、部屋の真ん中にあっても
見た目だけでなく、機能も充実していることを
しっかりチェックしてください。

調理中の油汚れ、油ハネについては
コンロの前に設置するパネルの高さを変えるこを
考えましょう。
アイランドキッチンに使われるパネルは透明の
タイプが主流です。
ある程度の高さがあっても空間を損なうことは
ないと思います。

キッチンの使い勝手の良い収納は、
#整理収納アドバイザー
整理収納のプロの方が発信されているブログを
参考にしてください。

また、キッチンの掃除については、
#掃除のブログを参考にして 、キッチンを美しく
維持する方法を探ってください。

プロの方々のアドバイスは、的確です。
私も読ませていただきます。

最後にとっておきの秘密を1つ。
インテリア雑誌の特集で読者の方の自宅を
紹介している人気ページがあります。
皆さん、とても素敵に暮らしていて憧れますよね。

ぜひ、自宅のインテリアを写真に撮ってください。
撮影の時、大切なのは可能な限り、生活感を
消すことです。
アイランドキッチンを中心に撮影をする場合、
カウンターの上には何も置かないこと。
おしゃれなキッチングッズや小物類を含め、
全く何も置かないことです。
ここまでしますか?と思うぐらい、片付けた状態
で写真を撮りましょう。

出来上がった写真は、モデルハウスのように
見えます。
雑誌に載せるための撮影では、カメラマンの
指示でアシスタントの方が徹底的に片付けます。
高感度レンズが些細なモノや色を拾ってしまい、
仕上がりに影響するからだと伺いました。

普段の生活では、使い勝手も大切だと思います。
お客様が来た時にさっとベストな状態に戻す為、
最高に美しく、おしゃれな写真を保存しておき、
その状態に近づけましょう。

『このキッチン、使っているの?』は、
間違いなく、褒め言葉です。

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