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童心甦る懐かしの城

今年の3月末、通っていた小学校が閉校した。
母校が統廃合されることで、超少子化を実感した。

卒業生や父母、地域住民向けに、
小学校の最後を見届ける閉校イベントが行われた。

ざっと15年ぶりの小学校に、童心が抑えられない。
自分の精神年齢に成長がないとは思っていたけど、
もっと幼くなれた。もっとガキに戻れた。
鈍くなって、霞んで、腐らせそうになっていた、
大切な何かを、思い出せた。


6年生の時に興味本位で立候補した放送委員。
とにかく目立ちたがり屋だった。
メイン舞台、お昼の放送で、新しい番組を作った。

段ボールのお手製お便りボックスを設置して、
募集テーマを発表して、投函してもらって、
面白いお便りを選んで、次の放送で読み上げる。
先生たちも喜んで注目してくれたのが嬉しかった。

私にしかやれないこと。私しかやってないこと。
放送室が、自分の城だと本気で思っていた。

他の放送委員や後輩の子たちは、
放送室のデスクから伸びるマイクに向かって、
座って、顔を近づけて、手元に置いた原稿を読む。

私は、とにかく人と違うことがしたくて、
ワイヤレスマイクをスタンドに立てて、
テレビ番組の司会・MC・アナウンサーの気分で、
ピシッと立って、ニコニコしながら原稿を読んだ。

そんなことを、思い出した。

この放送室も、なくなってしまう。
私の城、か。
大好きだったな、小学校。


人生一度きり。
好きなこと、やりたいことをやろう。

自分の人生、人に流されず、
自分で考えて、動いて、手に入れよう。


さて、どこに作ろうかな、私の城!

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