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寺嫁の仕事 

 暖冬で雪の少なかった長野市。そうは言ってもひと冬に1~2度はドカンと大雪が降るもの。今年はいつ来るかなぁ~と思っていたら、立春翌日に来ました。春、はじまりましたよね・・・?

 そして今朝は境内や墓地の雪かきで始まりました。なんと、雪が水っぽくて重いではないですか!ということはやっぱり暖かいということ。あんなに積もった雪もさっそく解け始めています。春、はじまっていましたね!

 

今朝の雪かき後の様子

 そして今日は住職も副住職も仕事で留守。誰が雪かきするの?わたし?しかいない、よ、ね?・・・ということで、参道と入り口をまず雪かき。最初は気合でがんばりますが、参道の真ん中あたりでテンションが落ちてきます。一度腰を伸ばしてひと息ついて、そこからまた一人で掛け声をかけながらラストスパート。近所の町の人たちもみんながんばっています。一通り終えたら今度は墓地。今日はお墓参りに来る方がいるので、転ばないように道を作っておこうと思います。

 

寺嫁の仕事って?

 お寺の奥さんって、何してるの?とよく聞かれますが、いろんなことを担っています。今日の雪かきもそうですが、台所仕事、お堂や境内の掃除、墓地の草取り・管理、会計、事務、電話番、留守番、法事の準備はもちろん、住職を仕事へ送る運転手、お寺のことを知ってもらう広報、など色々です。


 お寺の独特なところは、「仕事」と「家族の生活」と「宗教」がミックスされているところ。 プライベートな時間や空間があまりありません。(お寺によりますが。)どこまでが仕事で、どこまでがプライベートで、どこまで宗教的生活をするのか。今やっていることは仕事?生活?というふうに、オンとオフの切り替えがない感じです。勤務時間もなし。(24時間365日営業なので。)いわば、いることが仕事。ずっと仕事笑。

逆手にとる

 そんな環境にもだんだん慣れて、最近は、掃除したところに自分の好みの花を飾って楽しんだり、雪かきしたあと雪だるまを作ってみたり、イベントを企画してたくさんの人をお寺に呼んでみたり、お寺ならではの寺子屋を開催してみたりしています。他の寺嫁さんも、料理教室を開催している方やご自分の得意なことを活かしている方もたくさんいます。お寺には住職のキャラが反映されますが、これからは寺嫁のキャラも益々反映される時代になっていくように思われます。

時代の変化

 お坊さんが妻帯を許されるようになったのは明治時代。当時、「許されたからすぐに結婚します」というわけにはいかない時代だったことが想像されます。お坊さんが結婚するということに対しての世の中のイメージや風潮もあったと思います。お坊さんも罪悪感と闘ったのではないでしょうか。きっと結婚しても女性を隠すようにしていたんじゃないかな。今でも寺嫁は奥にひっこんでるという名残はありますが、時代は令和!バリバリスコップで雪かきする男前な(?)嫁もたくさんいます!それぞれが、それぞれの個性を活かし、自分の役割を誇りを持って果たすことが大切ですね。

寺子屋さらんホームページはこちら

 

 

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