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ボルネオレポート第一弾🐘🌴~サラヤとボルネオの関係編~

こんにちは!サラヤ広報のモリです
突然ですが、みなさんは「ボルネオ島」ってご存じでしょうか?🌳
サラヤnoteをはじめたばかりのころ、ヒダさんが書いていた、「ヤシノミ洗剤」にとって大切な場所です🌴

サラヤといえばボルネオ!と言っていただくことがあるくらい、サラヤとつながりが深いボルネオ。
約20年、ボルネオの環境保全活動に取り組んでいるのですが、
実際にボルネオに視察に行ってきたので、改めてボルネオのお話を🐘
 
まずはボルネオ島について🏝
ボルネオ島は東南アジアのマレー半島とフィリピンの中間、赤道直下に位置する世界で3番目に大きな島です。
(ちなみに、1番大きい島はグリーンランド。2番目はニューギニア島。)

日本との位置関係はこんな感じ

ボルネオ島は、インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国が領有していて、ボルネオ島はマレーシアの呼び方。
インドネシアでは、カリマンタン島と呼ばれています。
教科書ではカリマンタン島と表記されていることも多いので、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

上空から見たボルネオの様子

そんなボルネオには、世界有数の豊かな熱帯雨林が広がっています。
熱帯雨林には地球上の生物種の約50%が存在すると言われており、
ボルネオには200種類以上の哺乳類、260種類の両生類や爬虫類、600種類を超える鳥類が生息!
植物も15,000種類が確認されていて、世界でも稀に見る生物多様性の宝庫です。
実際にボルネオに行ってみると、いろんな野生動物に遭遇します🐘🐒

5月に現地視察に行った際には、ボルネオゾウやテングザルをはじめ、たくさんの野生動物に遭遇しました!

ボルネオについての説明が長くなりましたが、
サラヤがボルネオで活動を始めるきっかけになったのは、「ヤシノミ洗剤」🌴

1970年代、石油系原料の洗剤が原因で環境汚染が問題となっていたころ、
生分解性の高いヤシの油を使った手肌と地球にやさしいヤシノミ洗剤が誕生しました。

一貫して環境に配慮した商品づくりを進めてきたサラヤですが、
2004年のあるテレビ番組の取材をきっかけに、ヤシノミ洗剤の原料のひとつが環境破壊に関連していると知ることになります。
それは、パーム油。アブラヤシから採れる油で、プランテーション拡大によってボルネオの熱帯雨林が減少し、野生生物が危機に瀕しているという内容でした…

食器用洗剤の詰め替え用を日本で初めて発売するなど、環境に配慮してきました

サラヤは、パーム油を生産者から直接買っていたわけではなく、加工された洗剤原料を商社から購入していたため、パーム油の収穫地で問題が起きていたことを把握できていませんでした。そのため、熱帯雨林に生息する動物たちが危機に瀕していると知って、とても驚きました。
 
そこで、すぐに現地調査を行い、ボルネオがどのような状況にあるのかを調べました。
すると、本当にボルネオの熱帯雨林が伐採され、住処を失った動物と住民の間で衝突が起きるなど、問題が起きていました…
 
パーム油について少しご説明すると、アブラヤシの果肉から採れる油で、世界で最も生産されている植物油。
用途は85%が食用で、インスタント麺やスナック菓子の揚げ油に使われたり、チョコレートやアイスクリームに使われたり…安価なのでいろいろな製品に使われています。
パッケージに書かれている「植物油」は、実はパーム油なんです。

食品以外だと、化粧品やシャンプー、キャンドル、プラスチックの加工用。そして石鹸・洗剤などに使われていて、パーム油生産の80%以上はマレーシアとインドネシアで行われています。

熱帯雨林の伐採が進んで大問題になっているなら、他の植物油に変えればいいのでは…!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実はパーム油は1年を通して実をつけるのと、単位面積当たりの収穫量が他の植物油よりもはるかに高いので、優秀な作物なんです。
つまり、他の植物油に変えると、もっと環境破壊が進んでしまうんです…
そして、パーム油産業はマレーシアやインドネシアの主要産業なので、突然パーム油を使いません!というと現地の人の大切な収入源を奪うことになります。

実はこんな感じ

詳しく知りたい方はこちら↓

サラヤはパーム油を使用している企業として、この状況を見過ごすわけにはいかない!と思い、ボルネオの生態系の保全に貢献しようと決意。
 
それ以降、ボルネオの森を回復させる「緑の回廊プロジェクト」、伐採によって分断された森に橋をかけることで動物が行き来できるようにする「命の吊り橋プロジェクト」、住処を失った野生動物を助ける「野生動物の救出プロジェクト」、環境と人権に配慮したパーム油の普及活動など、約20年にわたっていろいろな取組を行っています。

活動の詳細はこちらをご覧ください!

今回はサラヤがボルネオでの活動を始めたきっかけをご紹介させていただきました🌴
それぞれの活動については、また詳しくご紹介しますね。
また次回の記事をお楽しみに!

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