赤ちゃんが笑う。

豆腐の味噌汁くらい、赤ちゃんが好きだ。

赤ちゃんと言っても、首は据わってて欲しいし、ちゃんと笑っても欲しいし、せいぜい2、3歳くらいまでがいい。むちむちのウデをむにむにしたいし、赤ちゃん特有のケラケラ笑うのを聞きたい。

バイト先である、大変スバらしく暇な郷土料理屋さんにやってくる赤ちゃんには、アイドルを超えた神対応を見せる私だ。目線を合わせて、面倒を見てやる。その時、オーダーを作るのは、70歳超えのおばあだけど、赤ちゃんに店舗をうろうろされるよりは、私に懐いたほうがいいので、暗黙の了解のもとそういう構図が出来上がる。

ペタペタと走りよってくる赤ちゃんを抱きかかえると、赤ちゃんは笑う。

おなかをくすぐると、赤ちゃんは笑う。

赤ちゃんの笑顔は、何と言うか、透明感がある。このお父さんと、このお母さんに育てられてるんだな、とか、バックグラウンドを感じ取れる。

笑顔の背景は、必ずしも赤ちゃんだけが有することを許されたものではないはずで、大人にも、笑顔の裏にある日々の蓄積があるはずなのだ。

屈託のない笑顔が、赤ちゃんくらい好きだ。

こういう背景や、蓄積が透けて見える笑顔は、大切なスキルだと思う。

コミュニティが構成されていくとするなら、今を分かち合う人の過去が透ける笑顔って、なんだか、ありがたい。その笑顔だけで、安心安全だ。クラスメートみたいだけど、えてしてそんなもんかも分からない。

赤ちゃんも、笑顔も好きな私にも、やってみたい悪戯がある。

都会に出向き、すれ違う赤ちゃんを何連続、無音で泣かせられるかやってみたい。

何かの保育関係本で読んだのだが、幼児は無表情を嫌い泣き出すらしい。

もしそうであるなら、仏に会話しながら歩き、先に赤ちゃんが見えたなら、「すっ」っと無表情を作り、目を合わせれば、泣くんじゃないか、私が歩いた道が、涙の道になるんじゃないかと、そう思うのだ。

そうはいっても、誰にもメリットがないのでやらないが、でんじろうせんせいが番組の一部でやってくれたらいいなって思う。

大人になって、やれることが増えた。

できることなら、笑顔を見れる回数、増やしたいな。



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今日はパンで言うところのあんぱんみたいな日でしたね
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久保田真司

僕っぽさみが深いやつ。

ごたごたしてるからこそ、なんかいい。 そんな風に楽しんでもらえるエッセイかなあって。
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