「家、継げばいいもんね。」の「げば」。

本来の就職活動は、座れる座れないはさておき、椅子が用意されている。

「キミ、その椅子に座っていいよ。」
と言われたら、春から働きはじめる。

僕は今の今まで、大学4年の冬になるまで、
就活をしてこなかった。

フラフラしていたと言えばしていたが、
甘んじていたという感じはしない。
パンの修行も経ている。

2月に入って、1度目の就活面接に失敗し、就職というものがより一層、遠くに感じられた。

今は、元より願っていた家業を継ぐ方へ向かっている。

80何年か続いてきたらしい山梨県のパン屋の我が家。

「継いで欲しいケド、今はお金も無いし、
他所で働いて欲しい。4、5年したら戻ってこい。」と言うのが、継がれる側の言い分。
両親を納得させるための日々が、無情に過ぎ去って行く。

お金のことより何より、僕にとっては
1から10まで、自分の手でパンを作ることが大事で、そんな自分のパンを作る環境も、
売り届ける環境もあるのに、他所へ行かなきゃ行けないのは、なんか違う。

傍目に、「家を継げばいいんだもんね。」と、
軽く考えられがちな「家継ぐ問題」だが、
本当は多分、体感的にも、そうじゃない。

椅子がないのだ。座れる椅子が。

椅子を自分で用意するところから、僕の就活が始まる。

家継げばいいもんね。の、げば、とは一体なんなのか。と、少し腹立たしい。

停滞しているローカル家業の再建は、
他所から仕入れたコトより、
内に蓄積された歴史を紐解くところから始まる気がするが、その話はまたいつかしたい。

悶々とする日々は、続く。


#随筆 #エッセイ #経営 #パン的生活 #パン屋 #家を継ぐ #家業 #困ったことに就職先が見つからない






この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

皆さんにいただくお金は、【参考資料代】もしくは、いつも『テーマ』を決めてくれる彼女への【感謝のランチ代】にします。見に来てくださり、ありがとうございます。何かの縁となれば…なんて。

また明日も待ってます!?
10

久保田真司

ぼくの、へ理屈・妄想。

こういう見方もあるのでは?あの手この手で、へ理屈を。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。