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「えーっと、お前たち、住むところとか・・・」

先日、例のアレ(夫との話し合い?)が終わった。

夫は「話し合い」と表現したけど、やはり話し合いなんて程遠い、超一方的な夫の決意表明だった。

100日以上会わなかった夫は変な髪型になっていた。(どうでもいい)

いつも食事を取っていたダイニングテーブルの定位置に座り、なぜか少し微笑んでいる夫。

「なんか飲む?」と尋ねると、

「あ、コーヒー」というので、アイスコーヒーを出した。

なかなか話し始めない夫。

私としては1日半も夫の襲来を待機していた訳だから、話があるのならさっさと始めて欲しいところ。

「どうぞ」と私が口火を切った。


LINEでも言ったけど、俺は離婚しようかなと思っている。これ以上、お互い嫌な思いをする必要ないのかなっと。
えーっと、お前たち、住むところとかどうする?仕事とかあるから、すぐすぐ決めろとかは言わないけど、これからどうするかなって思って。
お前たちの話を聞いて進めていこうかなと思って。
あ、離婚届は書いてきた。○○(友人)に保証人の欄を書いてもらったよ。

・・・はぁ。
もう独りよがり全開。俺様健在。

離婚について、私の合意があると勝手に決め付けている

わかった。貴方の言いたいことはわかった。
でも、現状、私たちは特に何も困っていないし、以前と何も変わっていない。突然貴方が出て行った、それだけ。
私たちはこのままで大丈夫。貴方が帰って来たくないなら帰ってこなくても良い。現時点では、私は離婚はしない。離婚は望まない。

え?お前は離婚はしないってこと?

うん。離婚に向かっているのは貴方だけ

ん?どういうこと?

*娘*
離婚は一人の気持ちだけでは決められないってことだよ(ナイスッ)

ああ。お前は離婚しないってこと?
じゃぁ、さっきの「わかった」って何?

貴方の気持ちはわかった。理解はできる。わかったけど、でも納得はしない。離婚に同意もしない。

夫はひどく驚いていた。

私にこんなこと言われるなんて思ってもいなかったんだろう。

涙を流して「嫌だ、考え直して」とか「どうして?」とか言いながら、すがりつく私を想定していたんだろう。

だったら、この先、どう話が進んでいくわけ?

わかんないよ。それを、どうしようかって話し合うんじゃないの?

*娘*
そもそも、父はなんで離婚したいの?(ぶっこむね!)

合わないんだよ。俺がすること為すこと、お前だけが嫌そうにする。別に家を出たあの日に何かあったわけじゃない。それまで積み重なったものが嫌で、俺的に無理だなって思ったから家を出た。
まだまだ人生は長いんだし、無理して合わない人と一緒にいるより、お互い合う人を探して、幸せに生きたら良いんじゃないか。

*娘*
なんでそんなに離婚を急ぐの?
なんか急ぐ理由があるの?(ぶっこむね、2回目)

いや、別に急いでるわけではないから、ゆっくり決めれば良いんだけど。
このまま続けていても、意味はないかなって思って。

私は、不満も不服もないよ。これまでも別に不満も不服もなかった。普通じゃないけど、それが普通だって思ってたし、期待も希望も持たないほうが楽だって学習したからやり過ごしていたし。貴方の言動に文句を言ったこともなければ拒絶をしたこともなかった。違う?

・・・だから、もう、そういう無理をしなくて良いよっていうこと。お前も俺が相手だからそういう無理をしてたわけ。俺じゃなかったらこうはなっていなかったと思うよ。

お前と俺はさ、二人で一緒にってことがないもんね。何もかもが一致しない。今回の話だってそうじゃん。平行線。もう合わなさすぎて、無理だなって思う。

・・・

「二人で一緒に」?

何を言っているの?

あれだけ家にいなかった人が?
あれだけ家庭以外に尽力していた人が?
あれだけ私のことを無視していた人が何を今更・・・?

私は夫から「二人」なんていうワードが出てきて、驚いて、固まってしまった。

ああ、今思い出しても悔やまれる。

ここで言い返せなかった。言いたいこと、言えなかった。

(のちに、娘からチキン認定をもらった。)

その「二人」発言が飛び出した後、あまり覚えていない。

私が黙ってしまったことにより、娘が一番大切なことを言ってくれた。

*娘*
母はまだ裁判もあるし、裁判終わるまでは無理じゃない?
離婚がどうのこうのっていうより、それについて話し合うこと自体がさ。

娘よ。ありがとう。
一番冷静に、かつ忘れてはならない大事な点を指摘してくれた。
ありがとう。(大人二人、情けない)

でも、私も、最後に一つだけちゃんと言えたことがある。

まだ夫婦だから言うけど、相手の気持ちや意見を、頭ごなしに否定したりはね退けたりするの、やめたほうがいいよ。
世の中のこと全てが、貴方の物差しで決まるわけじゃない。
ちゃんと耳を傾けたほうが良い。

・・・わかった。気をつけるわ。

ふてくされた「わかった」を頂きました。

なんだろう、このもやもや

話し合いらしきものから数日経って、もやもやは続くし、大きくなるばかり。

そもそも、離婚ありきの話がスタートしたことで、やっぱり合わないんだねって思った。やっぱり貴方は王様でしたか、って。

私としては「離婚もアリ」。

だけど、「離婚もあり得る」ということと「離婚ありき」はスタンスとして全然違う。

とりあえず、娘の提案で、結論を出すのは裁判終了まで持ち越された。(秋頃かな)

いっそのこと、離婚届にサインして判を押してしまえば一気に楽になるのかもしれない。

でも、勢いで書くものでもないし。不完全燃焼の反省をしつつ、話し合いらしい話し合いが執り行われるまで、じっくり考えることとする。(夫の方がよっぽど不完全燃焼かもしれんが)






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