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【シタールでカバー】And Your Bird Can Sing / The Beatles

耳コピ、練習、アレンジ、録音、ミキシング、etc・・
自分で締め切り、課題曲決めて、仕事にまつわる諸々の技術向上の為にトライアル作成してる動画シリーズです。
限られた時間でベストをがテーマ
映像と被写体としての自分にはあまり自信がありません。

1966年The Beatles 7作目アルバム「Revolver」B面2曲目
フザけた曲ですよね、もちろんいい意味で。

「Revolver」は、音楽的な面が汲み取られないライブ活動にほとほとうんざりしてたメンバーが、レコーディングに重心を置き始めた意欲作だと言われていますが、当時の制限された技術環境の中で、ありとあらゆるアイディアがこれでもかと盛り込まれ、その中で大いに一役買ってる曲だと思います。

今でこそ感はありますが、こんな痛快でストレートなツインリードはおそらく当時かなり斬新だったんじゃないでしょうか。そのリードラインに、なんとなくインド音楽の香りがします。
ちなみにシタールで有名な「Norwegian Wood」は1965年のリリースなので、少なくともジョージはそれまでにシタールに触れていた訳です。
ジョンがこの頃どれほどインド音楽に触れていたか分かりませんが、ジョージと共にシタールのレッスンを受けてる映像も観たことがあります。
1968年の渡印時かもしれませんが。

彼らのシタールの師匠はRaviShankar氏ですが、畏れながらも、私も同じマイハールという流派になります。
私の師の師にあたるNikhil Banerjee氏と兄弟弟子の関係です。
そのレッスンのスタートは、とにかくこのリードラインに見られるような、上昇して下降するスケールの反復をひたすら繰り返すんですね。
Ragaが知られるインド音楽ですが、大抵はRagaですらない、西洋と同じこのメジャースケールから始まります。
で所々入るチョーキング、これもスケールの折り返しで入れるよう指導される、ミーンドという技法を想起させます。

そんなことはともかく、それらをこんな曲に仕上げてしまうジョンのポップセンスは驚異的だと思います。 ハモりの案はポールかもですね。
ちなみに弾いてるのはポールとジョージでエピフォンカジノ。
コード進行はシンプルなものの、ミドルエイトの展開はなかなか意表を突く感じで調も変わります。戻す違和感を強烈なリードで吹っ飛ばす感じですね。いかにも"You don't get me"

ボーカルも最大3声まで重なるので、シタール5本別撮りしたろか、と思いましたが、ハルモニウムで弾きました。

そして、タブラがむっちゃ合う事に録音中に気づき、なんとか基本パターンのティンタルだけでも自分で叩こうと練習しましたが、実用に堪えず笑、今回はサンプリングにしてしまいました。
いつかこんな余興に付き合ってくれるタブラ奏者の方がいらっしゃいましたら、共演お願いしたいです。

エンディングは原曲も3回繰り返してるので、ティハイと呼ばれる、インド古典の3回繰り返す終わり方にアレンジしました。
これもインド音楽へのオマージュなのかな、とか想像しつつね。
バンド時代も演奏していましたが、本当に弾いていて楽しい曲です。

こちらが原曲


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