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イギリスの大学の学部に進学したい!


ここでは、「日本の高校に在籍する日本人高校生が、イギリスの大学に進学したい」という状況を仮定して、必要となる手順を順番に説明していきます。この記事では医学部に関することは書かないつもりです。


目次

1.まずはイギリスの高校卒業証明が必要!

まずイギリスの大学に出願する大前提を説明します。

2.異なる3つの長さのコースについて
2年間コース、1年半コース、1年間コースの流れ

ここでは大学志願への流れと、カレッジの異なるコースの隠されたpros(利点)とcons(良くない点)について説明します。留学前に日本で用意しておくべき必要になる書類についても説明します。

3.留学を始める時期はいつがいい?

最後にこれらを踏まえたうえで、留学を始めるのにふさわしいタイミングについて説明します。


1.まずはイギリスの高校卒業証明が必要!

まず第一に、日本の高校卒業証書を受け取ってくれる大学は、2014年時点でありませんでした。つまり、イギリスの大学に出願するためには、イギリスの高校卒業証明書相当のものが必要となるということです。これはGCE A- levelと呼ばれます。(日本でいう中学相当のGCSEと混同しないように気を付けてください。)イギリスの学生は本来、2年間カレッジ(高校)に通いこのA-levelの授業を受け試験に臨みます。1年目の試験内容をAS、2年目をA2と呼びます。ありがたいことに、イギリスにはたくさんの留学生向けのカレッジがあり、そこではもう自分の国で高校相当を終了した生徒のために、1年間1年半fast trackのコースを用意してくれています。

A-levelを受けるカレッジは6th form collegeと呼ばれ、 日本の留学エージェントの中にもそれらのカレッジと提携しているエージェントは数多くあります。私も海外留学エージェントに無料オンライン相談を受けてもらい、そこから斡旋してもらいました。が、これは非常に商業化された、賢くないルートだったということが実際に学校に到着してわかりました。こうした日本の留学エージェントにまで手を伸ばしている学校は、当然商業化が進んでおり、商魂たくましく生徒から多額の学費を吸い取ろうとします。日本の留学エージェントのウェブサイトだけを見ていると、イギリスのその地域には紹介されている学校しか存在しないように思いますが、現地に足を踏み入れると実際はものすごくたくさんのカレッジが存在します。本気で海外のカレッジに進学しようと考えている方は、英語で6th form college, internationalなどと検索して、直接行きたい地域の学校のウェブサイトを調べてできれば連絡を取り、どのようなコースがあるか、どういう大学へ進学している実績があるかなど聞きだすことをお勧めします。

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