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夏に行くゆったり京都、龍と涼を求めて

 もし、お友達と京都旅行へ行こうとしたとき、素晴らしい神社・仏閣がたくさんあって、一日で巡るのはとても難しいですよね。また、それが真夏であった場合、夏の暑さが有名な京都ではどのように過ごしたらいいか迷ってしまいます。
 そこで、巡るスポットの目的を絞り、ゆったりと涼しく過ごす京都の旅を提案いたします。
 私には忘れられない龍の絵があります。京都の建仁寺の天井に描かれた「双龍図」。


 二匹の龍が天井いっぱいに描かれている光景は圧巻でした。
 京都にはその他にも龍にゆかりのある神社仏閣が多いんです。
 龍といえば、日本の自然信仰である神道の中で、水を司る神さまとして崇められてきた歴史があり、滝や池、川や海に近い神社でよく見られます。お寺にも、古に襖や天井に描かれてきた龍も大切に守られています。ちなみに、お寺に龍が描かれているのは仏教において龍が守り神であるからだといわれています。
 そこで今回は「龍」にまつわる、おすすめの場所を納涼床も併せてご紹介します。

①建仁寺(京都市東山区小松)

 建仁寺は、祇園の近くにあり、京都最古の禅寺としても知られています。  龍の天井画は本堂にあり、天井に描かれた大迫力の双竜を見ることができます。この天井画は2002年に創建800年を記念して日本画家の小泉淳作氏が再筆しました。歴史的価値のある当時の龍画もすごいですが、描かれてまだ歴史が浅いぶん、絵画の濃淡の差がしっかり感じられ、こちらに迫ってくるかのような大迫力の龍が観られます。
 建仁寺には天井の龍のほかにも、風神雷神図屏風の精巧なレプリカを展示していたり、重要文化財に指定されている大雄苑など、見所はたくさんありますので、ぜひ合わせて観光してくださいね。
 建仁寺の次は八坂神社へ。


②八坂神社(京都市東山区祇園)
 建仁寺のすぐそばにあるのが八坂神社。
 京都東山祇園、最東に位置する神社で祇園祭でお馴染みです。 
 京都は四神に守られているという伝説がありますが、そのうちの東を司る青龍(蒼龍)がいると言われているのが八坂神社。
 八坂神社本殿の下にはパワースポットである龍穴があり青龍が住んでいると言われています。


 八坂神社の次は涼を求めて鴨川へ。
 この時期は鴨川沿いに建ち並ぶ料亭、旅館からは涼を求め納涼床が川にせり出しており、併せて涼が楽しむことができます。


③貴船神社(京都市左京区鞍馬貴船町)
 貴船神社は日本三大龍穴のひとつであり、奥宮の下にはパワースポットである龍穴があります。奥宮には水に縁の深い3人の神様が祀られています。龍と水は関係が深いと言われていますね。
 貴船神社は夏になると新緑が眩しく、朱色の灯篭とのコントラストは一度見たら忘れられない美しさです。


 貴船にも納涼床があります。貴船川床は、川岸に高床式の床を構える鴨川の「納涼床」とはまた異なり、手を伸ばせば届きそうなほど水面が近く、座敷から思わず素足を付けたくなるくらいの距離で楽しめるのが特徴。貴船川の清流を感じながら、絶品の川床料理がいただけます。
 真夏の炎天下でも平均気温が23度程度と、まさに極楽の居心地。京都市内と比べ約10度の気温差があり、納涼にはうってつけです。


 今回は、京都の水にゆかりのある龍のスポットと納涼床の紹介をしました。あなたもこの記事を参考に開運を涼を求めて出かけてみてはいかがでしょうか。



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