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Grade 9: Second Semester/Spring Break - An Incident

3月27日 土曜日

事件が起こった。
HageのMSNのアカウントが何者かに“ハッキング”され、その時間帯に不幸にもオンラインになっていた日本人たちが主に唐突に暴言を吐かれた。

Hageが言うにはその時間帯、Kuriとバスケをしていて少なくともパソコン前には居なかったらしい。
私が午後にオンラインになった際、すぐにマッチョが話しかけてきて、「Sarry、なにもなかった?」と聞かれた。
詳細を聞くとHageのアカウントから、マッチョ宛にかっこつけんのやめろと突然言われたらしい。
マッチョの調査によると、私の当時の親友のお兄ちゃん、ポケモンマスターくんにも「馬鹿」などと言い回っていたらしい。

Hageからもこの時間帯オンラインだった?何か言われた?と聞かれた。
マッチョから話は聞いたけどうちはオンラインじゃなかったよと説明すると、少し安心したかのように「誰やねん..」と愚痴をこぼしていた。
Hageの話によるとMarioくんにも馬鹿と言い残して「Hage」はオフラインになったらしい。
もちろん大人で寛大なMarioくんは何も気にはしてなかった。

犯人の検討はなんとなくついてるとHageは言うものの、犯人探しをして人を疑うようなことはしたくないと言った。
私も、Hageの「検討」をつけてる人は思い浮かんでいたけど、触れないことにした。


この日、Kuriからも話しかけられた上に彼の恋愛相談を受けていた。
デンマークに住んでいるLちゃんからも好きと言われ、彼自身もLちゃんのことが好きだと思っていたけど、自信がなくなってきたとのことだった。

何より、Lちゃんは遠くに住んでいて次いつ会えるのかがわからない。
本気で交際をしようと決めたとして、本当に長く続くんだろうか?
・・・それに、もう一人身近にちょっと行けるんじゃないか?(There’s someone I have a good chance with)という人がいる。とのことだった。
要は遠くにいる子より近くにいる子なわけだ。
まだ彼女ができたことがなかった当時のKuriは、同年代の子がみんなそう思うであろうに焦っていた。
近くにいる子を選ぶことは当たり前のことだったろうと今は思う。

この「good chance」がある子が一体誰のことを言ってるのかはこの時はわからなかった。

本当にKuriがLちゃんのことを好きで、今ここで付き合わないと後悔するのであれば一時的にいいかもと思っている近くの子よりLちゃんを選んだ方がいいんじゃないか。
また数年経って、Lちゃんのほうが好きだったかも…となるくらいならLちゃんに決めたほうがいいんじゃないかと思ったけど、遠距離で本当に続くと思う?本当に?と詰め寄られて答えることはできなかった。

私によく話してくるKuriだったけど、恋愛面の相談は基本Iちゃんが担当していて(あと恐らく親友のスマイリーちゃんは全てを知っていたはずだけど)KuriにはKuriの人生があることを私は気づけなかった。

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