9/28自由連句(ふらくた連句)「秋澄むや」の巻

秋澄むという季語は、秋の気温を視覚に変換していて、他の季節を代わりに入れてみると、たしかに秋が似合うと思う。次は冬かな。要するに寒さってことやね。

  「秋澄むや」の巻
1 秋澄むや役目のひとつ減るに似て  てるや
2 体重計にわくわくと乗る  よう
3 赤ん坊日に日に重くなりゆきて  ほのか
4 空の瓶には光あつまる  よう
5 神様に性別欄はありますか  朱夏
6 年齢四十職業バイト  ほのか

月 出遅れた月はそのぶん明るくて  朱夏
8 一本多く熱燗つける  たみか
|9 終電を勝手に走らせる時計  よう
|10 ホームの端に透きとおるひと  てるや
|11 降りてきたハトを背広に詰め込んで  てるや
||12 呼ぶ声のそのマーブル模様  てるや
||
|恋 ふたりで鳴らす教会の鐘  たみか

9 よろしければ万年床のとなりでも  てるや
10 作中主体よく柿を食う  よう
11 タネ吹けばそのまま川をゲンゴロウ  てるや
12 太郎は行かぬ赤鬼退治  よう

ふらくたるときはふらくたる。
小澤ほのかさんの3句、成長というのは不思議ですね。食べることと出すことの収支がつりあってるのかしらん(笑)。
袴田朱夏さんの7句、言われてみればそうですよね。いい句だなぁ。
海月漂さんの4句、不思議だが面白い句ですね。10句で透きとおる人を出しましたが、この人は空っぽかもしれません(笑)。
寿々多実果さんの8句、恋句にもっていきたかったんですけど、万年床ではロマンチックじゃなくなってしまいました。あと、挙げ句は恋にしておきます。恋のフィニッシュ!(それって恋の終わりって意味になりはしないか。恋でフィニッシュ! 恋で同時フィニッシュ!(なんかイカン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?