9/26自由連句「ラ・フランス」の巻

短歌と俳句と川柳の区別がつかない人がいるー、みたいなツイートを見たのだが、そういう人が増えている、というよりも、そういう人にも届くようになったー、ということなので、これからが本番のような気がするね。

  「ラ・フランス」の巻
1 寄り道のうれしいひとつラ・フランス  てるや
2 サビだけくりかえしてる鼻歌  てるや
3 とーちゃんの説教今日も素通りし  よう
4 好きな教科は図工と体育  たみか
5 宿題をうっちゃり外へ駆け出して  ほのか
6 ツーステップとスキップでいく  たみか

7 川岸に八分音符をまき散らす  よう
8 チェロの楽譜は風に飛ばされ  ほのか
9 重なり合った君と僕の手  よう
10 逃げるんだ、鬼のお腹を踏まないように  てるや
花 花の酔恋ではないと言いきかす  たみか
月 うさぎがつける月のともしび  よう

今回の表六句は小学校の放課後っぽく、裏六句は音楽からファンタジーという流れになりましたでしょうか。
寿々多実果さんの4句、みごとにノートを開かない科目が好きなのね。
小澤ほのかさんの8句、チェロって、風を運ぶ感じありますよね。無伴奏チェロ組曲とか。
海月漂さんの挙げ句、月の句にうさぎを付けるの、ここにきて逆に胆力を感じます。

表現って胆力よねー。土曜のツイキャスでもよく胆力について話しているんだけど。

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