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えっちと言われた頃

どんな言い訳をしても法的に言うなら許されない事と言うものはある。
もう一つ言えば、この国では同じ事をしても政治家や有力者は許される。

その意味で僕も聖人君子ではないから、様々な問題行為を行ってきた。
幼少期だから、法的に言えば問題無いのだが、スカートめくり、電気あんま、女風呂のぞきなど性的な問題行動?があった。

中学生になってもやっていたら、歴史好きな担任に「我が世の春」と通知表に書かれた事もある。じゃれ合って女友達の頭を軽くこついたのを担任に見られて呼び出され、「女性の髪に触れるなど、もっての他!」とこっぴどく怒られた。「大人になってやると犯罪だぞ」、とも言われた。

今思い起こすと僕は他の男子より「えっち」だったのだろうか。女の子にえっち、えっちとはよく言われた。何か言われながら喜んでいると錯覚していたフシもある。全く罪の意識は無かった。

さすがに中学後半からは目立つところでえっちな行為をしている友人は誰もいなくなり、皆陰で事を運ぶようになっていた。あちこちで妊娠しただのAだBだCだのとの会話が多くなった。

家には当時中学のクラスを代表するような秀才からもらったラブレターや普通の手紙やらが残っている。アイドルのようなモテ方が羨ましいと思った事もあるが、運動も勉強もそこそこできたのと明るい性格で割りと話には事欠かなかった記憶がある。

ただ、男兄弟なので女性との付き合いは苦手だった。こちらの欲望だけが先走り、相手を楽しませるような余裕がなく、上手く付き合う事ができなかった。今思うとチャンスは多かったがなかなか最後まで行く事はなく、少しだけ後悔している。

成人して就職すると、性的なサービスは利用した。金で性を買ったと言い替える事もできる。だけど性病にはなりたくなかったので、二十代前半に最後まで行くような行為はたまに利用した程度。仕事で経口避妊薬について多くのリスクを知ったので、それから意識も変わった。多くの不特定多数と性交渉すれば性病の確率は当然上がる。

避妊していても感染するし、発症しなくてもキャリアとして撒き散らしてしまう。HPVも性感染症や道具も原因と言われている。最近はアフターピルの入手が容易になり、梅毒も増えていると言う。感染して子供を設けるのは高いリスクを伴う事を承知すべきだろう。飲酒も同様。今なら素人が安全とは言えないけど、当時は普通の人なら病気になる事は無かった。

そしてこれまで「えっち」と言われたり中学の担任に犯罪者扱いされたりしたものの、前科は無い。危なかった事もない。ハラスメント行為も嫌いだ。

ただ僕が子供の頃、やりたいようにやらず、松本人志のような権力者になっていたら、たぶん同じ事をやっただろう。いや、もっと酷い事をしたかもしれない。今、良い子が多い、それを望む大人が多い事が心配だ。

僕も運が良かっただけで、ひとつ間違えばとんでもない、変態悪人になっていた可能性は十分にあると思っている。

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