がっかりとどっきりと。



私は、何気なく目にとまって買った本がそれほど面白くなくても「そっか!」で終わるけど、それが同じくなんとなく気になって買った音楽だと「えぇ…残念…」って思う。


このちがいは本に対する期待値と音楽に対する期待値がちがうからだと思う。

好きなんだけど、知識にもセンスにも流行にも自信がないから、音楽の方が恐怖心が多めで、だからがっかりに弱い。

本や音楽に限らず、
ふとつけたTV番組や初めて入るお店、勧められて買った化粧品、たまたま訪れた土地、人との出会い。

それぞれ、
がっかりしやすかったり、がっかりに強かったり。


私は、元々インドアで根っこが臆病なこともあり、全体的にがっかりに弱い。
もっと考えたらよかったかなーとか困らせちゃったかなーとか考えすぎてわかんなくなる。

でもそれだからとなにもできないまま、しないままでいても、がっかりもどっきりも両方ともない。


なにこれ、意外ー!とか
初めてやってみたけどわくわくしたー!とか
そんな何回か何十回かに一回のどっきりにも遭遇しなくなる。
それはがっかりすることより惜しいことだ。


傷つくがっかり、寂しくなるがっかり、落ち込むがっかり。

がっかりはするのもされるのも怖いし苦手だけど、

度重なるがっかりも面白がりながら、
時折のどっきりを
にっこりと受けとめていけたらな、
とゆるく思った。

時折訪れる、誰かが書いた文章を無性に読みたくなるときに、ご利用いただけたら幸いです。