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川崎戦:赤と黒が人生だから

来年からドーム開催がメインになるということで、協会の主催たる天皇杯などカップ戦開催の目があるから完全になくなるわけではないだろうと思いつつ、とはいえ節目の試合とは言えた今季厚別最終戦。歴の無駄に長いサポーターは厚別劇場と言われた日々のことを思い返す。しかしそれはかなり遠い昔。昨日のことのように思い出しても平気で10年前だったりしてる。こうして人は歳を取る。

厚別の伝説的な試合といえば1997年川崎戦だったり2000年浦和戦だと思うんだけど、どちらにしても今から20年以上前の話。10代の選手やファンにしてみれば、自分が生まれる前の試合を伝説と語られても、正直なところピンと来ないんじゃないかとは思ってて。むしろドームに慣れた層からすれば「聖地というけどそれほど勝率高い感じしない」「だいたいアクセス悪い」「暑い」「寒い」「ピッチ遠い」「施設古い」等々言われても異論はない本当のことだし。ただそれを差し引いても信じたいドラマが昔あってね…って今なら気持ちわかるでしょねえ!!

昨日の試合は長々と語るの野暮じゃねって思う感じ。みんなそれぞれの思いが、言葉にはならずとも心のうちにあるでしょうし、それを大事にしたらいいと思うし。なので軽く行こう。

「10月にキックオフ16時なんて寒すぎて死ぬのでは」と危惧していたら、札幌の天気の神様は「では手頃な温度にしますね」と気を利かせたのか30℃近く。過ぎたるは及ばざるが如し。

まったくもってご機嫌な厚別ブルー。
晩秋の16時キックオフはデーゲームで始まりナイターで終わるんだな、ひとつの試合で厚別のふたつの顔を楽しめるの素敵だなって思った。節目の試合だから厚別のすべてを楽しむくらいでなんでもありでいいわね。
「後半43分に3-1となる点を得たあと連続失点で延長戦、逆転負け」という負け方をして私達には伝説と言われた1997年のお相手、川崎が巡って来るというもの何かの縁。ホームではJFL時代にしか勝ってないという都合の悪いことは1ミリも思い出さず今日は勝つよと思いこんでいた。今日はJFL今日はJFL(呪文

というのに荒野くんが負傷交代して暗雲立ち込める中からのPKで失点したので構想が崩れたと思った。いやここから。ルーカス愛してる。ガブシャビオフサイド(1回目)。そしてふたたびのPK今度は此方側。興梠慎三クラスが蹴っても決まるか不安でしかないPKが決まった逆転。初っ端からVAR祭りで前半でAT5分。後半は10分くらい取られそうと思ったらその通りになった。そしてハーフタイムの夕暮れ。ここまででもう大分盛ってる試合。

度重なるVAR、死体蹴りのような失点、いつもの小林悠、逆転されるも「舞台は整った」、そうここは厚別見せろお前の情熱エンドレス、ガブシャビ同点美ヘッド、PKかと思ったらFK、退場、負傷、後半AT12分、ゴニキで確実に変わる流れ、ガブシャビオフサイド含めて3回ゴール揺らしてんのよね、小柏逆転弾、そして勝ち。26年間のスタジアムへの思いを最新のVARに乗せていつもより長くお楽しみいただきました!如何でしょうか!疲れたよ!!

試合が終わって選手の周回も終わって、それから大脱走もドールズとドーレくんのパフォーマンスもみんなひとわたり終わってあとは帰るだけ、という段階になってもピッチを向いたまま席を離れようとしない人達が、とてもたくさんいた。惜しむよねこの空気は。

昨日の試合は1997年や2000年のそれがそうだったように、たぶんこの先20年語られるんだろう。ひとつの試合の感動を10年20年と語れてしまう、その思いが私達に「赤と黒が人生だから」と歌わせる…って歌える試合の日で本当によかった!!今日は負けてても頑張れって言えるって思ったよ!!言えなかった悔しさも喜びの伏線だ!

これだけ胸熱でもまだ残留は決まっていないので残り4試合も引き締めていきましょう。何気なく怪我人がまた増えてるし高嶺くん次節有休だし。今日のことを改めて何度でも語るためにまず決着つけよ。

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