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是々非々

 中学生の時、卒業文集に好きな言葉を書くように言われ、「是々非々」と書いた。良い事は良い悪いことは悪いとはっきり言うことだ。今でもこの言葉は座右の銘だ。

私たちが作っている同人雑誌が街の書店で平積みされている。みんなで協力して頑張って作った本なので書店さんに平積みにしていただくと嬉しい。だから私も私たちの仲間も並べていただいている雑誌をよく見に行く。

すると平積みされている私たちの雑誌の上に、しばしば他の雑誌が覆い隠すように置かれている。私たちの本が人々の目に留まることをひどく嫌う人が嫌がらせをしているのだろう。

その場合は写メを撮り、すぐ書店員さんに報告してもらっている。この話を聞くといつも怒りを通り越して情けない気分になる。哀れな気分にもなる。そんなことをする人の心のなかは、妬みや怒りで黒く覆われているに違いない。そんなものに覆われ、心のバランスを保つために他者への嫌がらせをして生きていくなんて、一体どんな人生なんだろうか。

私たちは決してそんな行為はしないし、そんな生き方を選択しない。私たちは自分がすべきことをするし、自分たちが正しいと思うことをする。そうやって日々誠実に生きていきたい。それが「是々非々」という生き方だと思う。




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