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未来食堂のこと(というか、友達のこと)

未来食堂というのを友達が開くらしい。あと一月くらいで開店らしい。ブログはここ。
http://miraishokudo.hatenablog.com
何でもそうだけど作っている最中を見るのはたのしい。

彼女がこつこつとひたむきに努力を積み重ねる子だから応援してやってほしいとか、そういうことを言いたいわけでは全くない。あと彼女の最近の料理の腕前がどんなものか知らないので、美味しいからみんな行ってよ!とも、残念ながら言えない。彼女は確かにとても生き辛いひとではあったけれど、それを乗り越えたからって、彼女がとてもできた人間で偏見とか皆無かっていうとそうではないし、他の生き辛いひとを救うってこともないと思う。なんかけなしてるんだか宣伝だか、わかんなくなってきたな…

私が惹かれたのは、こつこつやるあまり、参考書を読むために一日阪急電車に乗って三宮ー梅田間を往復しつづけていたところとか、にんじんにハマっている、と言ってお弁当箱に切り刻んだにんじんをあふれさせていたところとか。
歌舞伎町で、真っ白に塗った小さな部屋に暮らしていたこととか。その部屋にあった謎の真っ白な球体(でもちょっとだけかわいい)とか。
見たいものがあれば廃墟でも知らない大学でもなんらかの立ち入り禁止エリアでもばんばん入っていく、過剰な情熱とありあまる実行力。あと、好きなものに対する感覚と執着の仕方。

ずいぶん距離も時間も離れてしまったので、もう前みたいに感覚がかさなることはない。でも、なんとか武器を手に入れて世界と折り合いを付けようとしている、その途上に、彼女も私も未だにいるような気がしている。
そこにこの食堂も建っているような気がする。同じように世界と折り合いをつけている最中の人たちが、ちょこっとでも安らぐ場であればいいな、と思う。

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