フロリダ、生活はたのしいけど、知事がやばい。反ワクチン、人工中絶の禁止、反LGBTQ…。最近トランスジェンダーの子どもに性別違和を解消する医療を受けさせると、親が親権を剥奪される(親権が州に移る)というやばい法律が可決されてしまった。フロリダでは、去年は子どもに性的指向や性自認に関する教育を受けさせない法律(Don't say Gay Bill)が可決されたばかり(当初は小学校低学年までが対象だったが、一年で高校生以下に対象が広がった)。 反ワクチンについては言うまでもなくやばく、主張が完全に陰謀論の人だが、こんな人も知事であるところがアメリカの混沌。

2年前に日本を発つ前の最後の方は、同町圧力とどこにも行けない制限された生活の息苦しさがあり、さらに社会システムや政治への不満がつよかった。 母国を離れてから感情うすめで見られるようになり、ラクにはなったが、やはり外から見てもまずいものはまずい。地勢的な危うさや今後の経済成長が望みづらいところ、少子高齢化やそれへの対策を打てないところなどを含め衰退しそうに見えて仕方がない。末端の人のプロフェッショナルな意識(責任感)、技術や対応の正確さ、ごはんのおいしさなど、良いところもある国なので残念…。
来てみたアメリカがめっちゃ良い国かっていうとそういうことではない。格差社会・銃社会だし、大きな病気になった瞬間・お金を稼げなくなった瞬間のリスクが高すぎる。でも少なくとも自由とチャンスのある国。

こちらに来てから知り合った人たちの中には母国の内乱や政治腐敗のために逃げてきた人も多く、本当に国家って何なんだろう…という気になる。正常に運営されている間はいいけど、いったんタガが外れると誰にもどうにもできなくなる渦のようでおそろしい。
日本もそこそこまずいけど、例えばデモへの参加が命にかかわるわけではないので、もしかすると今後はそういうものに加わるほうが(実際には何もできなくても)無力感は少ないのかもしれない。

本当にどこの国で暮らすのがベストなのかな。家族がいなくて自分ひとりだったらきっと日本では暮らさない。  自分の人生はあと30年位だと思うが、どこで過ごすかもう少し考え続けると思う。

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