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元始、女性は太陽であった?(ササキノゾミ)【#5:「こんなイベントに参加してきました」】

チーム長谷川共同マガジン、今月のテーマは「こんなイベントに参加してきました」。今週の担当は、大学生インターンササキノゾミです!
まずはイベント選びから始まるわけですが…さぁ困った!
フェスやらライブやらはよく足を運ぶ私ですが、さすがにそれでは書けないし…
そんな時に、大学の友人から声をかけてもらって参加したのが内閣人事局主催のイベント『GIRL’S ONE DAY』。”女性自身が女性の働き方、生き方を考える一日”とし、様々な企業で活躍する女性社会人のトークセッションが行われました。

※イベント概要はこちら
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/h28_event0904.html

先週のなつこさんの次週予告では”トレンドに敏感な現役大学生が、どんなイベントを楽しんでいるのか、とっても楽しみです!”とのことでしたが、トレンドというよりは、だいぶお堅いイベントについて書くことなりました(笑)
しかし、女性のキャリアについては高校の頃から考えてきたことでもあります。
キャリアプランを設計して目標に向かって努力しても、思い通りにはいかないのが人生。
しかし、何も考えずに毎日を過ごすより「自分がどうなりたいか」「何を大切にして生きていきたいのか」を人生の中で幾度も自分に問い直し、その度に新たな目標を定めてライフパスを考えることこそが”幸せ”に近づけるいちばんの近道では、と考えています。

イベントでは、「女性リーダー」「育児との両立」「テクノロジーで人々の生活を支える」「グローバルに活躍」などいくつかのセッションが開催され、私はそのうちの「女性リーダー」と「育児との両立」の二つのセッションに参加しました。
その中で感銘を受けたのが、「育児との両立」のセッションに登壇されていた厚生労働省のKさんのお話でした。彼女は、現在単身赴任中。旦那さんは四国に転勤、そちらにお子さんもついていかれていて、Kさんは東京で一人暮らし、週末婚の形を取っているといいます。
今の日本では”子供は母親が育てるもの”という感覚が強く根付いています。本来、子供というのは両親2人の子供であり、2人で協力して育てるはずのもの。しかし、このようにどちらかが単身赴任しなくてはならなくなった場合、子供は当然のように母親と暮らすという選択肢がとられがちです。
それに対してKさんは、「四国の方が自然もあるし、保育所は空いているし、子育て環境として東京とどちらが良いかというのはわかりきっていること。さらに夫は私と比べて残業が少ないので子供のお迎えにもいきやすいし。四国なら車も使えるしね。そんなの、子供は夫について行った方がいいに決まってるよね。」と、超論理的な考え。
さらに、子供が生まれてすぐの頃には、夫婦で2年間の留学も経験しているとのこと。
生後半年の子供を保育所に預けて仕事に復帰し、さらに留学。周りからの批判も相当でしたし、自分の選択に自信を失いかけたことも少なくなかったといいます。それでも、

「やっぱり『自分がどうしたい?』と考えるのがいちばん大切だと思う」
「私が楽しくないと、子供が楽しくない」
「全力でやってれば、意外と周りの雑音は気にならなかった。」
「”子供を犠牲にしている”と言う罪悪感を持たないようにした。」

と言うKさんは本当にかっこよかった。

彼女のように強く、逆風を物ともせずに突き進む女性は輝いていて、自分もそうありたいと思うばかりでした。私と同じように感じた参加者も多いはずですし、きっと常日頃似たようなことを考えている女性も少なくないはずです。

しかし実際に、日本ではそれが実現できているのか?と考えた時に、答えはもちろんNO。
事実、2014年に世界経済フォーラムが発表した日本のジェンダーギャップ(男女平等)指数は142か国中104位。

日本は紛うことなきフェミニズム後進国です。
他の先進国では、フェミニスト思考を持つことは当たり前。
多くのハリウッドセレブや有名ブロガーがフェミニストとしてSNSで自らの主張を発信するようになった昨今、世界ではフェミニズムをより身近に感じる人が多くなってきているのです。
先述のKさんも、イギリス留学の際にそれを強く感じたといいます。
私自身も、ジェンダーギャップや女性のキャリアパスについて考え始めた頃、エマ・ワトソンのスピーチを聞いて意識が変わりました。

「ありのままの自分として定義し始めたら、
    私たちはもっと自由になれる」

エマワトソン スピーチより


このスピーチを聞き、いつまでも変化を待っていてはダメなのだと思いました。私たち一人ひとりが自分のライフキャリアをきちんと考え、男女は平等なのだという意識を強く持って、社会を変えていかなくてはいけないのだと。
また、男女不平等の被害を被っているのは女性だけではないと知りました。女性が”女性らしさ”という枠を与えられ、そこに収まることを強要されるということはつまり、男性は”男性らしく”あれという強要をされているのと同じだということに気づいたのです。
男性・女性という枠でくくるのではなくて、それぞれの個人を「ありのままの自分」として定義してあげること。それが男性・女性どちらにとっても重要なのです。

※エマ・ワトソン UN Women 親善大使 国連でのスピーチ
https://www.youtube.com/watch?v=jQbpLVI6DwE


しかし、我が国日本ではなかなか進まない男女平等。
それどころか、既存の「家事育児は女性がするべき」と言う考え方と、「女性も外に出て働く時代だ」と言う考え方が最悪な形でマッチして、「家事も育児も主に女性。でもこんな時代だし、女性も外で働こうよ。」という女性負担最悪の形も発生し、働くママたちは悲鳴をあげています。

※サイボウズ ワークスタイルムービー 「大丈夫」 
https://www.youtube.com/watch?v=zWZHlAxJ9TI

「どうしたらこの日本で
母として、妻として、女性として、一人の人として
幸せになることができるだろうか。」


今回のイベント参加後に抱いたこの気持ちを、忘れないで何度も自分に問い続けたいと思います。
現在の日本では、完全な男女平等まだまだ難しいのかもしれません。
でも、女性一人ひとりが常にこのことを意識しながら生きていくだけで、変わることはあると思います。
海外のように、急進的な少数リーダーを持たずとも、国民個々の意識を変えていけば、いずれは日本だって。
そのためにも、まずは自分自身のことを愛せるように。何度もこの問いを問い続け、その度に自分の最適解を探していこうと思います。

いくつになっても、自分の幸せに貪欲に!

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次回更新は3月7日(水)、担当は半蔵門太郎です!半蔵さんの興味のあるイベント…楽しみです!

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