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M-1グランプリ2022 感想 自覚はあっても自我があるから!! 笹見

王者が王者なだけに書きづらいな〜、とかじゃなくてあんまり不満点のない、満足回だったので書く事が思い浮かばずもう書かなくていいやと思って書いてませんでした。
やっぱり感想って不満点書くのが一番楽しいですからね。不満点書くのが一番楽しいから。
人の悪口を言い合うのが一番楽しいから!

それから一ヶ月、急に色々感想が思い浮かんだので書いて発散します。
ひと組づつ。

好み順

正直一番書きたいのはこれです。

  ウエストランド2
ウエストランド
ヨネダ2000
さや香
男性ブランコ
真空ジェシカ
カベポスター
  さや香2
キュウ
  ロングコートダディ2
ダイヤモンド
ロングコートダディ
オズワルド

FIRST ROUND

各コンビの紹介VのBGMがハイスタに戻ったの本当助かります。

1.カベポスター「大声大会」
2年連続で敗者復活戦投票したのに2年ともケツから2番で不服。という流れからストレートで上がって来たので本当に嬉しかったです。
まあ欲を言えば「古今東西」か「英語」を観たかったのですが。
その2本を2019年のABCで観た時の衝撃たるや、同年のM-1王者のミルクボーイをも上回るものだったのでちょっと寂しいです。

ABCで2度準優勝で終わってしまったからか、ネタの複雑さが薄れてしまっている様に感じます。複雑だったのが本当に面白かったので、TheWで準決勝敗退、また決勝に上がるも優勝出来ず、元々難解なネタが評価されていたのに年々誰にでも伝わる分かりやすいネタをやる様になったえっとそんなコンビみたいにならないか心配です。

大阪芸人なので、関東の僕にはあまり情報は入って来ませんが、かなり推しているのでもっともっと真髄を見せて欲しいです。
古今東西と英語で絶対優勝出来るから!(エンペラーに負けてましたけどね)

2.真空ジェシカ「シルバー人材センター」
「シ」のポーズのシが何を意味しているのか初見で理解出来ず、オチで出て来て絶望。
「市」、「死」かな?とか思っていましたが、3回観てようやくただ指でカタカナのシを表現しているだけだ、という事に気付けました。

「俺でなきゃ見逃しちゃうね」は存じていたのでなんとか絶望回避です。とはいえ、ネットミーム的なノリを決勝の舞台で出すのはこれが最初で最後であって欲しいという気持ちはあります。
HUNTER×HUNTER読んでいても普通は見逃しちゃうセリフですからね。
「派遣のニューウェーブ」はお笑いと関係のある内容だから良いんですけど。

ラストの偽腰曲がりの下りは何だか急展開というか、漫才の雰囲気ごと一気に無理に変えてる、賞レース取りに行ってる感が出ている様に見えてしまいました。
「賞レース取りに行ってる感」は本当冷めてしまいがちなので(例えば安易な伏線回収とかね!)、自然な流れでやらないのであれば、去年みたいに酸性雨降ってるで終わり。みたいな感じでやって欲しかったです。

まあ不満点があろうとも面白い点が多過ぎて結局真空ジェシカは面白い。で終わりなんですけどね。

3.敗者復活 オズワルド「明晰夢」
敗者復活戦で僕が入れたのは令和ロマン、ななまがり、ビスケットブラザーズ。結果には一切の異論も無いです。当たり前です。敗者復活戦に何を求めているのですか。全く!オズワルドはオズワルドなんだから通過していいだろ!オズワルドだぞ!

泣いてるのか…?(ハライチ)

明晰夢は随分昔からあるネタの様ですね。去年準優勝した時点で「これから更に忙しくなっちゃうのにネタ書いてられないですよ〜」なんて事言っていた覚えがあるのですが、本当にそうだったみたいですね。
昔の明晰夢よりかなり改悪されている、というお声も届いておりますが、僕は以前の明晰夢を知らないので、皆さん。どうでしょうか。かつての明晰夢と比べて今回のネタはどうだったでしょうか。

4.ロングコートダディ「マラソンランナー」
ロングコートダディのコント凄く好きでして。特にキングオブコントの決勝で披露したネタ2年分、どちらもその年の1番2番を争う位面白かったです。漫才に関しても、決勝進出する前年の準優勝、敗者復活戦で披露した「そうですか〜」のヤツとかは面白かったです。

だからこそというか。前年4位で今回3位。決勝ネタは2年ともハマらなかったので複雑な気持ちです。
2人の間の掛け合い、空気感、コント内での関係性みたいなのが好きなのですが、決勝ネタはどれも大喜利重視のネタなんですよね。
堂前さんの大喜利力が高いというのは知っていますが、大喜利に特別頼っていないネタがとにかく面白過ぎるから。
ていうか大喜利も本来もっと強いでしょ。絶対ワゴンRより候補だった若女将の方が面白いよ!

ロングコートダディという存在が評価されるのは嬉しいですけどこれで評価するんだったらコントは?
もっとキングオブコントでも評価してよ〜。

5.さや香「免許返納」
前年のABCでボケとツッコミ入れ替わっていて度肝抜かれました。元々特にハマってないコンビがめちゃくちゃ面白くなっていたので。そのネタはなんかオズワルドに負けてたのですが、この時点で再びM-1の決勝に上がってくるのは確定だろうと思っていました。
今回は更に面白くなっていて、これは近々優勝しそうですね(僕がずっと優勝するだろうと予想していたコウテイが解散してしまった事もあり)。

そういえば「草」って最近あんまり見かけなくなってきましたね。もう死語なんですかね。まだ草使ってるネット老人は免許返納してくださいね。

2017年に決勝に来た時はチュートリアルみたいだとか言われてましたが数年でだいぶ芸風も変わりましたね。チュートリアルと同じで。
数年後に返り咲いて好評なのもチュートリアルと同じじゃないか。今回の感触的に来年優勝しそうだし、そうなったら本当にチュートリアルそのものじゃないか。えっなんだこれは。どういうこと?えっ。?
何  

えっ

何…?(さんさんず)

6.男性ブランコ「音符運び」
前年の敗者復活戦が旅館のコント漫才で、僕はそこそこ笑ったな〜程度だったところ、周りの評判は非常に良くて困惑、という事がありました。
なのでそこまで期待はしていなかったのですが、「音符運び」。全然ネタのスタイル違くて世界観も内容もとても面白かったです。
3度目の死で若干飽きが来たのを4度目の死で巻き返したのは興奮しました。

ダブルあさま山荘事件ってなんだ?

7.ダイヤモンド「居酒屋」
「もねって辞めてよ」が全くハマっていない、みたいな感想をよく見かけました。
確かに僕も「もね」には全然引っ掛からなかったです。というか、ひとつひとつの言葉をちゃんと聞いて頭で考えないと置いていかれるから「もねって辞めてよ」まで辿り着けませんでした。
ただ着眼点は本当に面白く、結果を知った上で改めて観るとかなり安心して笑えました。
お札のネタの方が特別良いとも思わないし、ネタ選びはこれで良かったと思いました。

嘘。本当はラッキー○○をやって欲しかった。
まあそんなん言い出したらキリないですけどね。どのコンビも大体そうなんだから。
まあまあ特に具体例を出せと言われれば伏せますけど何ジャタイとかねタハハ。

8.ヨネダ2000「餅つき」
こういうのが1番決勝で観たいネタなんですよ。何が起こるか分からなくて楽しいですねえ。
通りすがりのロンドン客のノリが皆良いのが好きです。
世代じゃないけど「if…」知ってて良かったです。

ちなみに誠さんの誕生日は僕と1日違いみたいで。年が同じで1日違い。これは嬉しい。
じゃあ誠さんも「if…」の世代じゃないな。

終わり方好き。
𝚃𝚑𝚊𝚗𝚔 𝚢𝚘𝚞〜...♪*゚
                       ↑
         これ運ぶ時ニョロリンとした部分刃物だから気を付けてね。

9.キュウ「全然違うもの」
これも充分面白かったのですが、準決勝でかなりウケたというネタが気になって仕方がありません。
僕は観戦チケットが外れ、ライブビューイングも無いという場合は、新鮮な気持ちで決勝を観ようと心を切り替え、もう配信なんて買わない。買ってやるもんか!よしもとのプレミアム会員だけ優遇しやがって(仕方ないのは分かっております)!今回も前回も他事務所が優勝してんじゃねーか!よしもとのライブ短過ぎるだろ!せめて90分はやれ!だから他事務所ライブしか行かねーんだから。僕だって本当は神保町とか行きたいですよ。
もう話全く違うでしょ〜う☝️
そんな訳でキュウの準決勝のネタ知らないんですよね。観たかった。

M-1が全組10本やるルールだったらキュウが優勝してたと思うので惜しかったですね。

10.ウエストランド「あるなしクイズ」
めっちゃええやん。もうタイタンシネマライブやん。

もう面白いのは重々承知しているし、言う事がありません。本当に面白かったです。
2020年にライブビューイング(この年はライブビューイングあって良かった〜)で準決勝観た時も1番面白いと思ったし、その時2番目に面白かった錦鯉も優勝しましたからね。あれっ!ってコトは僕、審査員向いてるんですかね!(辞めてくれー!)

ネタ終わりに
河本さん「3位以内だったらこう(よく分からないムーブ)やります」
井口さん「どういうこと!? お前みたいな奴が活躍しようとすんなよ!!」
という河本さんが変なボケして井口さんがリカバリーするといういつものお戯れをされていて、それも面白かったです。
が、評判を見る限り、お二人の関係性を知らないと、ただただ井口さんが相方に厳しい人に見える様ですね。
そうなると井口さんは相方に厳しい、河本さんはただ滑っただけの人になってしまう、本来面白いシーンなのにコンビ揃ってマイナスイメージに繋がるシーンにすり替わってしまいます。
なんとかウエストランドが世間に浸透して欲しいですね。

だとしても3位通過したのに河本さんが自分で出したフリすら無視してバンザイしてたのはめちゃくちゃですが。

最終決戦

1.ウエストランド「あるなしクイズ」
人間も動物なので他人を蹴落とす行為に快楽を得るのです。だから悪口はやっぱり面白い。
優勝に対する反対意見とかも「悪口言ってるだけの〜」とかホラ悪口言って快!

まあ冗談は縦置き(???「あっ横置きでも良いですよ」)結局井口さんという演者がとにかく面白いから。唯一無二の存在だから。だから聞いた事ある悪口でも面白いですし。R-1に夢が無いのもアナザーストーリーがウザイのも何度も言われて来た事だけど、井口さんが言うから面白い。

河本さんは?って言ったらぶちラジぶちラジ。ウエストランドのラジオで2人仲良く喋ってます。変な事言ってツッコまれてます。

反則級の身内ネタですが、1本目からの土壌もあってとにかく面白かったです。
前年の準々決勝でラパルフェがM-1イジりの漫才を披露した時は、あまり刺さらなかったのでイマイチ良い印象を受けませんでした。
そもそもM-1イジりなんて大抵誰かがSNS等で発言しているから余程じゃないと笑いづらいんですよね。
でもウエストランドは既に演者として充分にハマっているから。1本目も2本目もずっと面白かったですし、会場もすごく受けていました。
そんな、ひとしきり笑った中での最後の追い討ちでの「M-1もウザイ!アナザーストーリーがウザイ!」はもう王者の凱旋に見えました。
あれウエストランド優勝した?とTwitterを覗いてみるとトレンドに「#ウエストランド優勝」。
ネタの途中でウエストランドは既に優勝していた…?

あるあるや世間を切る、みたいな芸風の方が減った、或いは世にあまり出てこなくなったのはSNSの普及によるものだ、という見解を見た事があります。確かに世の中のあるあるだの不満だのは大体誰かがTwitterやらなんやらで発信してしまっていますからね。
そんな中で世の中の不満をぶちまける芸風のコンビがこんなにも面白く、笑えるのはやはりウエストランドだからなんでしょうね。
誰も不満を感じてない所をイジって優勝したミルクボーイの数年後に擦られた世間をイジって優勝ですからね。
それが凄いと思いました。

なんか「人を傷つけない笑い」が求められる風潮にメスを入れた、みたいに評価されてるけど。そもそも本当に「人を傷つけない笑い」なんて求められていたんですかね?何かマヂラブ優勝した辺りから「地下芸人ブーム」来た、とかも言われてるけど、地下芸人なんてまさに人を傷つけない笑いの正反対じゃないですか。
そもそも、人を傷つけない〜なんて言われるキッカケにもなったぺこぱの漫才だって、人を傷つけてないから面白いんじゃなくて、単純にツッコミのスタイルが斬新で面白かったから評価されたんでしょう。

水ダウだってずっと人気だし。
というか、人を傷つけない笑いなんて存在するのか?どんなネタでも色んな想定をすれば「こういう人は傷つくんじゃないか?」ってなるんだから。

なんか2021年のキングオブコントとかも「愛」がテーマのコントが多いですね〜なんて。
どういうこと?そんなの、じゃあウエストランドにも愛あるでしょ。
お笑いに対する熱量、愛。愛愛愛!

どのコンビもそう。愛ないと来れないし、出ないでしょ。お笑いって愛なの?ウン。正解!

ていうか愛ってなんだよ。観てる方も愛で観てるし、時給出るから観てるわけじゃ無いし。
言い出したらもう全部愛だろ愛!
やっすい言葉!草!免許返納せえやぁー!!

2.ロングコートダディ「タイムスリップ」
タイムマシンのキャラクターが大変魅力的で好きです。
1本目より面白かったです。

でも江戸時代に行きたいってネタの大オチを敢えて「太秦映画村」にしたのは何故でしょうか?

3.さや香「男女の友情」
男女の友情って自称するかどうかでしか無いと思うんです。だって友人を性的な目で見たらアウト。だったら片想いした時点でじゃあ現在のお二人の関係性は友人でも恋人でもない他人…?ってなるじゃないですか。
夜の関係の有無にしたってほら、セフレがあるじゃないですか。セックスフレンドですよ。フレンド。付き合ってもない。でも他人レベルでも無い。で、フレンドって言ってる。じゃあ友人じゃん。フレンドっつってんだから。
そもそも同性同士の友情自体に定義が無いので。友人かそうじゃないかなんて全部本人達の受け取り次第なんですよ。

みたいな思想をお持ちの僕も全く気にせず、気楽に楽しめるネタでした。

ネタは1本目程では無いとはいえ本当面白かったです。だから後はもう魅力を感じるかどうか、というところで。
僕はお笑いに限らず「ユニークさ」にこだわる人間です。このコンビ独自の漫才だなあと感じられるものほど好きになってしまう。
さや香は2017年の頃と比べれば、というかボケツッコミ変えてからやっとどういうコンビか、というのが僕の中で確立しだしました。
とはいえ他のファイナリストと比べるともう少しアクが欲しいというか。面白いネタ、というより面白い独特なコンビを求めているのかもしれませんね。


そういう点で井口様は本当に唯一無二の存在で大好きです。
見てくださいよlooklook。「そうかー!ネタにメッセージ性込めてくるウザいコント師とか居るかー!」の時の右脚チョンと斜め前に出す感じ。軸脚左でこう。
早口で捲し立てるのも面白いけど動きも面白い。言動全部面白いんですよ。
本当に笑いました。井口様ありがとうー!
腹から声出せッ!!
遊びじゃねんだよッッ!!

そんで誰も気にしてない桃太郎の歌詞に文句をたれる時もあるし。ズルいですよ。
ファン一同からお花が届いたぞ〜!じゃないんだよ!!(単独ライブは本当にやるのが嫌だそうで全然開いてくれない)

好きな順、もっかい貼ります。何故ならこれ発表すんのが1番好きだから。

  ウエストランド2
ウエストランド
ヨネダ2000
さや香
男性ブランコ
真空ジェシカ
カベポスター
  さや香2
キュウ
  ロングコートダディ2
ダイヤモンド
ロングコートダディ
オズワルド

今までの優勝で1番嬉しかったです。

ちなみに三連単は
1位 ウエストランド
2位 カベポスター
3位 キュウ
にしてました。惜しい!

感想感想、と言いながらコレ分析じゃないか?みたいな事も書きましたが、もういいんです。何故ならお笑いの分析は面白いから。
分析しちゃってるなーって自覚はあっても自我があるから!自覚と自我だったから自我が勝つから!
自覚自我自我自我ー!!

終わりで〜す。

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