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明治天皇陵と昭憲皇太后陵に行って気づいたこと

※21日間チャレンジ2日目。

昨日から関西にいる。
昨日は、ちょいとお使いがあって、橿原神宮と桓武天皇陵に行く必要があったので、桓武天皇陵のすぐ近くにある明治天皇陵と昭憲皇太后陵にも立ち寄ることにした。

以前、明治天皇陵には行ったことがあったのだが、昭憲皇太后陵には行かなかったのだ(徒歩数分なのに)。
今回、行ってみて、改めて
『御陵の高さ(海抜、標高)の違い』
を理解したので書いておく。

日本の神社などは、標高(というほど大袈裟でもないが)の高さの差異によって格の違いを表す。
格が上であることを示すために、文字通り『上』
に置くのである。

これは神社だけでなく、例えば立場が上の人が、一段高くなった場所に座ったり、同じ高さの席でも
『上座(かみざ)』
『下座(しもざ)』
などと呼んで、位置を高くしつらえなくとも上下関係がわかるようにする。

これらは元々は天皇家、宮中、遡れば大陸から伝来したしきたりである。それらは単なる儀礼という意味だけではなく、霊性の高さを示す(あるいは、霊性を高めようとする)ような呪術的意味も含まれている。古来の政治は呪術と不可分である。

宮内庁の勤労奉仕で皇居内に入った時も、そのことを強く意識させられた。徹頭徹尾、天皇皇后両陛下ならびに皇太子皇太子妃両殿下が住まう場所や使う場所は、高い位置にある。それ以下の方々のエリアは、それらの場所よりかなり低く作られている。

で、今回の、明治天皇陵と昭憲皇太后陵である。はっきりと昭憲皇太后陵の方が低い場所にある。明治天皇陵は桓武天皇陵より少し下がっている。位置(地位)関係は明白、一目瞭然である。

昭憲皇太后陵の前はこんな感じ。


また、明治天皇陵だけは、御陵の前が大きく開かれ、遠くまで見通せるようになっている。一方で、桓武天皇陵と昭憲皇太后陵は、正面が見えないように木々で覆われている。これも特筆すべきことのように感じた。

神社のしきたりも源流は同じ。ぜひ神社などに行かれる際は、意識してみて下さい。面白いと思いますよ。

ちなみに、昨日は、過去の歩数記録を更新したらしい…。

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