良い子はみんなご褒美がもらえるのオーケストラに注目してみた件


堤真一さん、橋本良亮くん主演の舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」が、いよいよ明日開演ですね!

一昨年(殺人犯)、去年(薬中毒)と続いて今年も心を複雑骨折した役が橋本くんにきましたー!ィヤッホゥ!!
橋本くんの狂った演技で背筋がゾクゾクする快感を知ってしまったので、今年の隔離病棟の精神病患者も楽しみで仕方ありません!

宣伝のラジオを聴いたりインタビューも多数雑誌で拝見しましたが、ますます楽しみです!演出のウィルさんにぺろぺろに愛されててこっちまでへにゃへにゃになってまーう(はしぺろ~ん)
と、前置きはさておき「オーケストラが演者として扱われる」という視点から、これは!と思ったことがあるのでこの文書を書いてます。

以下、橋本くんの話も堤真一さんの話も出てきません。
これは音楽好きの個人の見解だし、前提知識がない方が楽しめるかもしれないから、自己責任でね~!

オーケストラについて、誰が演奏しているかは明かされていませんが(私が見落としてるだけかも)、指揮者はフランス人と公表されています。

宣伝で使われているラッパと打楽器がジャカジャカ鳴ってるBGMはチャイコフスキー作曲の序曲「1812年」です。(これはカラヤンとベルリンフィル。「アレ」があるので演奏が映っているものは選びませんでした)


有名なのでタイトル知らんけど聴いたことある!って方もいるのではないでしょうか。
チャイコフスキーは音楽室の肖像画の人です。モンストじゃないよ。

「白鳥の湖」とか、「くるみ割り人形」とかを作曲したロシア人です。

序曲「1812年」はロシア遠征を通俗的に描い作品です。ロシア遠征とは、ロシアがフランスのナポレオン軍に大勝した戦いのことです。(リンクはWikipedia)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/1812%E5%B9%B4%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E6%88%A6%E5%BD%B9

ナポレオンは、フランス革命から生まれた英雄で、絶対王政の解体者です。
結果的にナポレオンが新しい独裁者になりかわってしまう(しかし政の内容としては自己保身というよりフランスを守ることを目的だったように思える)のですが、フランス革命は市民の力によって行われた革命だったのです。
(さらに付け加えると当時のロシア皇帝アレクサンドル1世は自由主義改革を進めていたのですが、保守派に阻まれ上手くいかなったようです。皮肉!)

1812年が劇中曲としても使われるかは分かりませんが、ロシア音楽、それも1812年をフランス人が指揮する意味を考えてみると、独裁国家の戦勝を讃えた曲をコントロールしているのは独裁政治に立ち向かうフランス市民…この表現はまどろっこしいですね。つまり独裁国家の戦勝を讃えたこの曲をキッカケに、逆に市民革命が起こるのではないか?と思ってしまうのです。
まだ見てないのでなんとも言えないのですが!
このキャスティングにはやはりなんらかの意味があるのでは?と考えてしまいます。

(あくまで一般論の話ですし個人差とかがあるのは分かった上ですが)音楽は歴史とか話す言葉のイントネーション、その他国民性が色濃く表れるので、強く厳しいロシア音楽を指揮するフランス人はなかなか見ません。

書いてるとうずうずしてきました。あー、楽しみ!

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