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インドへ行った話②

2016年夏、旅行代理店勤めの俺はインドにいた。仕事の為だ。
今日はアグラという場所へ行く。アグラにはかの有名なタージマハルがある。
高校時代、世界史のテストにおいてクラスで下から3番目の成績を取った俺でも流石にタージマハルはわかる。世界遺産だもの。
あのタージマハルが見られるなんて…と期待していたものの…。

という今日はそんなお話。面白おかしく書いていますが、決して馬鹿にしているわけではありません。僕はインドが大好きです。大好きすぎて今の会社で「マゾインド」というドラクエに出てきそうなあだ名付けられました。
良い子のみんなは変なあだ名はつけないようにしようね!!!

アグラへ行く

ここはインドの首都デリー…俺は今三ッ星ホテルに泊まっている。せっかくの出張なのだから、いいホテルに泊まりたいのは当たり前だろう?
今日はこれからシャワーを浴びて、現地でどんな観光地が人気か調査をするのだ。優雅にシャワーを浴びて…浴び…あ…

水出ないじゃん

…いやいや。ここはインドの首都デリー、しかも三ッ星ホテルだぞ?三ッ星なんてミシュランでいったら最高評価じゃないか。水でないなんてありえないよ。きっと俺がまだこの国に慣れてないだけさ。気を取り直してもう一度…蛇口をひねって…ひねっ…ひね…

水出ないじゃん!!!!どうなってんの!!!!
ヘイ!!!!!水でないんですけど!!!!!

なんてフロントに電話したら「ごめん元栓閉めてたわ。節水だよ。今から15分間だけ水だすね。てへ」みたいなこと言われた。
じゃあ気を取り直して、シャワーに入ろ…シャ

あっっっっつ!!!!!!!!!!!!!!!!バカか!!!!!なんだこの温度!!!!!!!

バチクソ熱いシャワーが突然出てきたもんだからすっかり目が覚めてしまった…
未だにインドの中級クラスのホテルのシャワーの使い方に慣れないササキです。

とまぁそんな感じでシャワー浴びて、朝食(普通のパンとバナナ、あとなんか所々灰色の目玉焼き)食べて一息ついてると電話が

ビクラムさん「佐々木さん!おはようございます!!よく眠れましたか!今日は佐々木さんはタージマハルに行きます!(断定)」

俺「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
俺「でもどうやって行けばいいんですか?列車とか何も手配してないですよね?」
ビクラムさん「佐々木さんはホテルからバスでツアーに参加します(断定)。もうすぐバスが来るはずです。」
俺「はーい。」

なんて軽いノリでいたら、ホテルにバス到着。めっちゃボロい。あとコバエがやばい。

運転手は「このバスエアコンついてるから快適だぜ!!」みたいな感じでニコニコしながらこっちを見ている。
大丈夫かなこのバス…日本だと廃墟にある車みたいに錆びてるけど…

とまぁ心配していても始まらないので、とりあず乗る。

んっ…ツアーって聞いてたんだけど…?めっちゃそこら辺からインド人乗ってくるんだけど?俺みたいにホテル寄らないんですけど?あれ…?
勝手に降りてったんですけど。これほんとにツアーだよね?
ってな事を何度も繰り返していたら、運転手が俺を指さして

運転手「ここからはあなたは降りてください。」

えっ…ツアーだよね???これバスツアーだよね????降りたらバスツアーじゃないよね???

運転手「早く降りてください。」
俺「はい。(運転手のプレッシャーに負ける)」

バスツアーって言ってたじゃん…。こんなとこ降ろされてもどうすりゃいいんだよ…と途方に暮れていたその時

「ミスターササキ?」

おぉ…なんか…なんか名前呼んでる…あなたは誰ですか

「私はヴィジェと言います。今日あなたのタージマハルツアーのガイドをします。よろしくお願いします。」

あぁ~ウォシュレットと間違って押しちゃいそうな名前だなぁ(クソ失礼)なんて思いながら、とりあえず置き去りにされなかった事に安堵…

ヴィジェさん「今日はこれからリキシャ(オート三輪)でこの辺りを回ります。」
俺「そりゃ一人だからリキシャか~。」
ヴィジェさん「タージマハルを見た後に、私の友人がやっているお土産屋さんに行きます。すごく安くて、とてもいい物です。政府のライセンスも持っています。観光客はみんな満足します。(めっちゃ興奮してる)
俺「あの…俺タージマハル見に来たんですけど…お土産…。」

ヴィジェさん「大丈夫!!日本人はみんなお土産屋さん行きます。心配しないでください。きっといいもの見つかります。」

俺「やべぇよこの人…お土産の話しかしてないよ…」
ヴィジェさん「とにかくまずは最初にあなたの事を知りたい。」
俺「えっ…いやなに…そっち…?」

ヴィジェさん「ランチに行きましょう。」

あっ…そっちね。

リキシャに揺られること数分…途中めちゃくちゃヴィジェさんが話しかけてきたんだけど、リキシャの音がうるさすぎて1ミリも聞き取れなかった。

ヴィジェさん「ここめっちゃオススメです!!全部美味しい!!」

どうやらローカルの食堂のようで、地元民に大人気。

正直カレーだろうなぁ…と思ってたら

米だ…

まぁお皿の上部の3種類のカレーはともかく、このチャーハンみたいな料理。

「ビリヤニ」と言いまして、言ってしまえばピラフのようなもの。
これがまぁめちゃくちゃ美味いんですよ。
マトンがゴロゴロ入ってて、辛すぎず…ほんとに美味しいです。
まぁインドに行かなくても日本で食えます

一度是非お試しあれ。

昼食を終えて、ヴィジェさんと談笑をし(めっちゃ年収とかどこに住んでるのとか聞いてきた。)いざ、タージマハルへ!!

と、今回はまた長くなってきたのでこの辺で!
次回こそタージマハルへ行った話を書きます。毎度毎度長くなっちゃうけど、何卒よろしくお願いいたします。

ちなみに最初にも書いたのですが、俺は本当にインドが大好きです。なぜ好きかって聞かれたら答えられないんだけど、恋ってそういうものだよね。

面白おかしく書いていますが、心の底からビクラムさんの事は尊敬しているし。ビクラムさんの事すごいと思うし。ビクラムさんとまた会いたいと思うし。ヴィジェさんは元気でやっているといいね。

おわり

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