ささゆり

ライター北浦雅子 & フォトグラファー清水いつ子の創作ユニットです。 htt…

ささゆり

ライター北浦雅子 & フォトグラファー清水いつ子の創作ユニットです。 https://www.instagram.com/sasayuri0831

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profile

はじめまして。私たち、ささゆりです。ささゆりは、ライター・北浦雅子とフォトグラファー・清水いつ子のユニット名です。 北浦雅子(ライター) 和歌山の海辺生まれで、漁師の孫。海人族の血を引くためか旅好き。こぢんまりと旅行ライターをやりながら、出版レーベル「道音舎」をチームで運営している。 ・道音舎  http://pub.michi-oto.com/  ・みちとおと 熊野古道・中辺路 http://www.michi-oto.com/ 清水いつ子(フォトグラファー

    • 『ささゆり紀勢本線』が出来ました。

      たいへんご無沙汰しております。ささゆりでございます。 みなさま(10名ほどのフォロワーのみなさま!)、すでにフォローしたことさえお忘れかと思いますが、お元気でお過ごしでしょうか。私たちささゆりは、それほど元気でもないですが、超低空飛行ながらしぶとく生き延びております。 実はこのたび、私たちの本『ささゆり紀勢本線』が出来上がりました。 私(北浦)と清水さんが二人で勝手につくった旅本です。 各駅停車に揺られつつ、紀伊半島を旅をした物語。和歌山駅を出発し、道成寺駅、紀伊田辺駅、

      • おごと温泉でバスタオルを絞る

        少し前、写真家の清水さんと、滋賀県のおごと温泉駅で待ち合わせをしました。琵琶湖の西岸、おごと(雄琴)温泉の宿取材です。駅の階段をおりるとすらっとした清水さんの姿が見えたので、軽く会釈して自動改札へ。 「ピンポーン」 え? 残高不足? 「北浦さん、またピンポン鳴らしてたでしょ。あぁ北浦さんやなぁと思いました」。顔を合わすなり清水さんがそう言いました。 私は改札で頻繁に引っかかるので、列車を乗り継ぐ旅取材ではあたふたすることが多いです。 「北浦さん、さっきからぜんぶ鳴らしてる

        • 鳥取で聴いた和歌山ブルース

          怒涛の10連休が幕を開けたその日、清水さんと私はリュックを背負って早朝に和歌山を発ちました。ゴールデンウィークの時期は青春18きっぷの鉄道取材をすることが多いですが、今年は京都から鳥取まで山陰本線のルポです。 女性同士の旅だと「電車でしゃべり通し」のイメージがあるかもですが、私たちはそんなことはありません。車両も別々で出発しますよ、仕事だし。 電車を乗り換えるタイミングにホームで見かけたら「おはようございます」と挨拶してまた解散。そして次のホームで会ったら「今日は寒いですね」

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          熊野の新宮、たそがれて瓶ビール。

          「一本早い特急で来てホテルにチェックインしました」 夕方、新宮駅を出て歩き始めると、清水さんからそんなメッセージが届きました。 「清水さん、何してたんやろ」と思いつつ、ホテルに向かって私はぶらぶら歩き始めます。翌日は三重県熊野市で取材だったので、その日は前乗りで、それぞれ新宮入りしたのです。(新宮市は和歌山県のいちばん南にあり、熊野川を渡るともう三重県です) 見上げれば山の中腹に、神倉神社の御神体・ゴトビキ岩が…。熊野権現(熊野の神々)はまず、この巨岩に降臨し、その後、

          熊野の新宮、たそがれて瓶ビール。

          南紀白浜、温泉街にて。

          早朝4時半、あたりはまだ真っ暗。「魚市場に行くトラックの運転手みたいですね」と言いながら、南紀白浜に向かって清水さんと車を走らせます。(白浜温泉の取材は通常、外湯が営業を始める朝7時までが撮影タイム) 夜がしらじらと明けてきた頃、外湯をめぐって撮影開始です。ひとまず人物ナシで撮り終えてから、営業が始まった頃に再訪しました。撮影に協力してくださる入浴客がいたらラッキーなので、海の岩風呂「崎の湯」へ。施設のスタッフに尋ねると「女湯のほうに香港の方がおひとりだけ入ってます」とのこ

          南紀白浜、温泉街にて。

          加太と和歌浦、ちょっと阿佐ヶ谷。

          気がつけば今年初の旅記事です。仕事が忙しかったというのもありますが、前回の「十津川村の秘湯に、おじさま降臨」が好評だったので続けて書くのはハードルが高かった。あんな大ネタ、めったにないですし。 今年に入ってから和歌山県内の仕事を発注していただく機会が多く、しみずさんとの取材も県内が続いています。しかも今回は地元の和歌山市。初日に加太、和歌浦など、2日目にカフェ、和菓子店、和歌山城などを取材してまわりました。 加太で少し待ち時間があったので、1時間ほど路地歩きをすることに。

          加太と和歌浦、ちょっと阿佐ヶ谷。

          十津川村の秘湯に、おじさま降臨。

          「秘湯の宿特集なんですが、十津川村へ取材に行ってもらえませんか」 某旅雑誌の編集者、Yさんからメールをいただきました。前回、請求書の計算を間違えてご迷惑をかけたのに、懲りずに発注をくださってありがたい限りです。でも、もしかして今回の仕事、私が温泉に入るやつ?  (人物なしだと池みたいに見える温泉はライターが入ることがあります。後ろ姿でちらっと写り込むだけとは言え、諸般の事情で極力避けたい) 早速Yさんにメールをし、私が温泉に入る必要があるのか聞きました。 すると、「撮り方に

          十津川村の秘湯に、おじさま降臨。

          松阪の城下町でヨシコを撮って日が暮れて。

          「次の号、駅弁特集なんですが来週あたり忙しいですか? 松阪牛の取材なんですけど」 いつもお世話になっている旅雑誌の編集者、Tさんから電話をもらいました。 「松阪ぎゅ…。あ、わたし行けます」 「カメラは清水さんにお願いしたいので日程の調整をしてみてください」 「わかりました」 というわけで今回の取材地は松阪。まるで「ダーツの旅」のような私たちの出張は、たいていこんな感じで始まります。 一緒に旅取材をするようになった数年前、わたしは清水さんにこう言いました。場所はどこかの駅のホ

          松阪の城下町でヨシコを撮って日が暮れて。

          熊野古道で芽吹いたささゆり。やがて咲くかも。

          あれは夏の終わり、8月31日のことでした。いつものように旅雑誌の仕事で出張していた清水さんと私。今回の取材地は熊野古道です。早朝から中辺路を撮影し、続いて三重県熊野市の鬼ヶ城(世界遺産の海岸景勝地)も取材して、山上の宿「霧の郷たかはら」に到着したのは夕刻でした。 「霧の郷たかはら」は私にとって思い入れのある宿。かつて熊野古道を紹介するウェブサイト「みちとおと」を制作した時、オーナーの小竹さんに地元の古老を紹介してもらうなど、たいそうお世話になったのです。(「みちとおと」を経

          熊野古道で芽吹いたささゆり。やがて咲くかも。