平成から令和になって思う事。

平成が終わり、令和が始まった日から自分の原稿作業(出版社からのお仕事とかではないけど)で引きこもっている。
過去原稿の電子書籍版の作業とはいえ、一応漫画家としての作業だよなぁと幸せを感じる。

事故に遭って、障害者になって、リハビリ入院中は漫画が描けるように戻れるなんて本当に思っていなかった。
漫画を書く事は諦めて何か障害者が働ける仕事につかないと生きていけなくなるんだろうなって考えていた。
受け入れ難い現実ではあったけど、時間は腐るほどあったから嫌でもそんな風に考えてしまっていた。

でも、僕は今何とか漫画を描いている。そしてそれが本になる。リハビリ入院中は数年後にこんな風に自分が漫画が描けているなんて思ってもいなかった。

障害があると「やれない事、出来ない事」という物が圧倒的に増える。

事故や病気で障害を持ってしまった人が、やりたいけど諦めざるを得ない。という事は本当に沢山あると思います。

実際僕も諦めた事は沢山あります。
(ランニング、自転車、バイク、自転車等々他にもたくさん)
出来ない事ばかりに目がいってしまい、本当に退院1、2年目くらいは「死にたい…死んでしまいたい」こんな事ばかり考えていました。
所謂「鬱状態」
でもこれじゃダメだと考えられる程度にはまだ考える事が出来る時点でメンタルの病院に行く事を選択してたから、まだマシだったと思う。あのまま一人で陰々滅々と殻にこもっていたら今ここに自分はいなかったかもと思う事もある。

そして、それでも何とか右手は今まで通り動く。考える事は出来る。漫画を描く事が出来るじゃないかと思えた。これは周りの人達のお陰でもあると思う。

多分、障害を持つ前からやっていた事が出来る人なんて一握りだと思います。

でも、そんな一握りの中に自分が入れたのなら、事故や病気で障害を持ってしまった人などに僕がこれからも頑張って漫画を描いて「似たような経験をした人が、頑張ってるんだ」って少しでも前向きな気持ちになれるように僕は漫画を描き続けて行きたいなって思う。

(内容はそんな内容のものばかり描き続けるつもりではありませんが。ちゃんとオリジナリのストーリものを描きたいです)

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