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日本語要約 Finding Water あとがき

13.あとがき

13-1.Epilogue エピローグ

この本の文章そして課題の最後に辿り着いても、創造性の道は果てしなく終わりが無いことが明らかになるだろう。それは螺旋を描くような道筋である。同じ問題を何度も何度も繰り返しつつ、少し少し高度を上げていく。つまり、今後ずっと使用出来るスピリチュアルなツールを手に入れたということである。

最も基本的なツール(モーニング・ページ、アーティスト・デート、ウォーキング)は継続すると大きなメリットをもたらす。小さなツールも、単独ないし幾つかを組み合わせると驚くべき新たな結果をもたらすだろう。

私(ジュリア)は長い間アーティスト・ウェイを一人旅にも勝る旅路と捉えてきた。アーティスト・ウェイのグループは作るのも見つけるのも容易である。グループはオンラインだけでなく、貴方の地元にも増えて居る。この本や、その他の私が創造性のプロセスについて書いた本を使い、お互いの展開をサポートし合えるグループに参加して欲しい。10年半以上に渡って集まっているアーティスト・ウェイのグループがある。そのメンバーが成長していく様子は大きな庭園が緑豊かになっていくのを見守るようである。その成長に必要な霊的な水を発見すると、私たちは今までよりもずっと色彩豊かに生育するだろう。
→原本は、As we find the spiritual water necessary to our growth とあり、この本のタイトルと掛けていると思われます。

13-2.Creative Clusters Guide アーティスト・ウェイグループの作り方

アーティスト・ウェイ(ずっとやりたかったことを、やりなさい)が初めて出版された時、私(ジュリア)はグループが誕生することを望んだ。それは「クリエイティブ集団」として位置付けられ、メンバー同士でビリービング・ミラーになり、創造性のブロックを解除するという共通の目的で結成される。そのグループは無料参加出来て、誰でも本をガイドやテキストとして使用して進行させられるのが私のビジョンであった。現在そのようなグループは多数結成されている。

当然ながら多くのセラピスト、コミュニティカレッジ、ウェルネスセンター、大学、そしてプロの講師が企画するアーティスト・ウェイグループを運営し始めて料金を請求するようになった。

アーティスト・ウェイグループは招集されるものではなく主体的に動いていくものである。強力なリーダーが牽引していくのではなく、自律的に動いていくグループにして、営利目的から「卒業」する必要がある。

いわゆる「認定講師」は居ない。私はアーティスト・ウェイはフランチャイズするのではなく、無料の贈り物として提供することを選択した。最高の状態での創造性の回復は、階層組織ではなく、上下関係のない自発的で集合的なプロセスで発生すると信じている。

アーティスト・ウェイシリーズの全ての本は体験的な内容である。理論だけでなく、創造性に関する実践的な行動も合わせて行われるべきである。

ガイドライン

1.毎週2〜3時間の集まりを伴う12週間のプロセスを行う。モーニング・ページとアーティスト・デートは進行役を含む全員に必要となる。大きなグループは内部をさらに4分割する。課題はグループ内で実施してシェアする。モーニング・ページに書いたことはグループ内であっても他人にはシェアしない。もし進行役や内なる導きによって要求されたとしても、12週間の後半になるまでは読み返さないこと。

2.グル(新興宗教の教祖のような存在)を立てないこと。グループ内で上下関係をつくらず、一人一人が同じ立場になる。進行役となる講師が居るとしても、講師自身も課題をシェアし、創造性のリスクを取る必要がある。

3.他人の話に耳を傾けよう。グループのメンバーはそれぞれ自分の課題の内容をシェアしたり、他のメンバーの話に耳を傾けることで、必要なものを受け取る。他のメンバーのシェアについてアドバイスはしない。他の誰かを修正したくなる気持ちを控える必要がある。

課題をシェアする時、大きなグループを分割する際は4個にすることが重要である。5個以上は時間的制約で困難になる。3個はお互いの対照的な経験が充分にならない。

4.お互いにリスペクトし合う。全ての参加者に平等に敬意と思いやりが与えられることを確認しよう。全員が自分の傷や夢を安心して話す事が出来る必要がある。他のメンバーによるアドバイスやダメ出しは行われるべきではない。まずは自分に優しくする。そしてお互いに親切にしよう。

5.グループの変わっていく様を前向きに受け止めよう。12週間のプロセスを完走出来ない人もいる。多くの人は12週間後に反抗的になる時期があったり、休止したくなる時期がある。そして後に復帰することもある。そのような事を通じて、1年、数年、または何年も経ってから展開するプロセスを見つけ続ける。多くのグループは8〜10週間(クリエイティブUターン)に動きがある。なぜならばもうすぐグループが終わるとではという喪失感が発生するからである。グループの事実と向き合おう。そうすることでグループを維持出来るかもしれない。

6.自律的、なすがままであれ。他者のプロセスは言うまでも無く、自分のプロセスを思い通りにコントロールするとこは出来ない。時々反抗的な態度を取りたくなる、つまり12週間の間にモーニング・ページや課題を一切やりたく無くなる時があると心得よう。再発しても大丈夫。12週間のプロセスを完璧に行うことは出来ない。リラックスして自分に優しくしよう。何も変化していないと感じる時でも、実は大きな速度で変化している。自分自身の創造的な自己への探求である。12週間のコースは創造性に関する精神的な新しい領域に安全に入れるように作られている。

7.自分自身を好きになろう。もし進行役(ファシリテーター)が自分に合わないと感じた時は別のグループに移行するか、独自のグループを開始しよう。外的な導きではなう、自分自身の導きを絶えず求めよう。貴方は偉大な創造主とアーティスト同士の関係を形成しようとしている。グルとか教祖とかのような存在を寄せ付けないで欲しい。貴方は貴方の中に、貴方自身の答えを持っている。

アーティスト・ウェイの専門家として自分自身を公に誇示することは控えて欲しい。しかし自分自身が実践していく上で本を使用することは出来る。アーティスト・ウェイの知恵は集合的でヒエラルキーの存在しないものであることを、ぜひ覚えておいて欲しい。グループリーダーがモーニングページで書いた事を読んでシェアするよう要求するなど、原則を濫用する話を聞いたことがある。これは基本精神に反する。

アーティスト・ウェイは本に書かれている基本精神に沿って使用されることを思い出して欲しい。参照するべき本は常に手元にある。これはグループプロセスによって促進されるであろう個人の旅である。もしグループを見つけたり開始したり出来ない時は、貴方と本で1つの「グループ」を構成していると考えよう。

自発的に集まって取り組むグループを形成するにあたって営利主義のベンチャーにする必要はない。霊的な実践に沿うならば、本を買って手渡してあげよう。

13-3.作者について

ジュリア・キャメロンは30年以上にわたって活動しているアーティストである。25冊の本の著者であり、フィクションとノンフィクション両方を手掛けている。The Artist’s Way(ずっとやりたかったことを、やりなさい)、Walking in This World(ずっとやりたかったことを、やりなさい2)、The Vein if Gold  、The Right to Write(あなたも作家になろう)、The Sound of Paperは創造性を開拓する実践的内容の本としてベストセラーになっている。小説家、劇作家、作詞家、詩人である彼女は、演劇、映画、テレビで複数の顔を持っている。

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