見出し画像

自宅での低周波音被害による市役所の検査結果(2018年)

幾らか年月が経ってしまいましたが2018年の秋頃に行った低周波音の検査結果について述べていこうと思います。

以下に2018年秋頃に行ったスーパーの生鮮食品用大型室外機と自宅の騒音値を市役所に測ってもらった内容と実際に市役所からもらった解析グラフやその結果について説明していきます。

まず初めに、住んでいる市役所の大気・音環境課という所に事前に電話で日程を調整した後に検査を実施してもらいました。

その検査方法は、同じ時間に低周波音を発しているスーパーの室外機と自宅の2箇所でdB(デシベル)を基準に騒音レベルを計測するというものです。
そのdBを測る専用の装置を使用して市役所の方々に直に測って貰いました。
私はその間も市役所の方と一緒に自宅で低周波音を測定する補助的な役割を行いました。
私の役割は低周波音が聞こえている間は手を上げて聞こえなくなった時は手を下げるというものです。
これは室外機のファンが稼働したり停止した時の時間を記録して低周波音の発信源と自宅の騒音が同じものなのかという確認の為のものだと思われます。
測定終了後は後日、市役所の方が検査結果から専門的にデータをまとめて自宅で詳細にグラフを用いて説明してくれました。

最初に結果を申し上げますが、騒音は基準値に達していなかったため事業者は規制対象外という結果でした。

ここで結果だけお伝えしても意味を成していないので以下は市役所からもらったデータを用いてその詳細について述べていきます。

一つ目の図です。

二手に分かれて自宅とスーパーの室外機で同時に測定し稼働状況を確認した図です。
被害感というのは実際に手を上げ下げしていた時間の事です。図の時間を見ると約40分位測定していたのだと思います。
図からほぼスーパーの室外機が稼働していたのと同時に自宅にその低周波音が聞こえていたというのが分かります。

二つ目の図です。

測定値と規制基準値を比べた結果です。
午後2時半位に測定していたので図を参照すると規制基準値は55dBであるとわかります。その値に対して測定値は48dBとやや低い数値だったという事が分かります。
自宅では測定値は28dBだったので規制基準値の45dBから離れた値であったという事が分かります。
なお自宅で測定した際は家電製品(冷蔵庫等)のノイズが入らないようにブレーカーを落とした状態で測定しました。また、雨戸は閉めた状態で測定しました。

三つ目の図です。

どの周波数(Hz)の音が発生していたのかという図になっています。
横軸は稼働時間で具体的にいうと室外機のファンが稼働していたり止んだりした時にどのような周波数の音が発生していたかという事を示しています。
図を見ると室外機から主に40Hz、50Hz、90Hz、100Hzの音が発生していたという事が分かります。
その中でも自宅まで届いたのは主に100Hzの音だったという事が分かりました。
(図のOFFというのは室外機のファンが停止した時です)

ここで100Hzの音がどのような音なのかという事について以下のYouTube動画を開くと100Hzの音を聞く事ができます。
https://m.youtube.com/watch?v=Cdi0jQtMqV8
聞いてみると分かるのですがボーという効果音のような音であると分かります。
つまりこの音が24時間稼働している生鮮食品用の大型室外機から毎日日中に加えてさらに夜中の寝ている時にも聞こえていたという事です。

私的な感想を述べたい所ですがこの記事の最後にまとめたのでここでは割愛して四つ目の図に進みます。

この図についてはあまりよく分からなかったので説明できません。音の周波数別の減衰をより詳しく表した図なのでしょうか。参考として載せますが、すみませんがご自身でご理解下さい。

次は五つ目の図です。

先ほどの図と同様のグラフです。先ほどのものとは別の時間帯の結果です。

図は以上になります。

以下は個人的な感想なので飛ばしてもらっても構いません。

私はスーパーの室外機から発生している音を10年以上毎日聞かされていました。この市役所の検査を行う前までは「低周波音」という言葉も知りませんでした。
騒音として認識できたのも引っ越してきてから10年近く経ってからです。ある時に喉の詰まりや不安感に襲われたり、なかなか寝付けなかったり夜中に寝ていても起きてしまい、別の部屋のソファーに移って寝てしまうという事を何度もしていました。
これは自分の体質や癖なのかなと最初は思っていましたが数年前のある時、日中に寝室で耳を澄ましてみると外からボーというような騒音が聞こえているのが分かりました。この時点で10年近くは知らずに低周波音の被害を受けていたという事をこの時になってようやく理解しました。
私の他のnoteの記事を見るとより詳しく当時の事を説明していますので興味がある方はそちらをご覧下さい。

この記事を書いている今も慢性的な首の痛みやその他の不調に未だに悩まされています。
幸運にも市役所で低周波音の測定をしてもらったお陰なのか分かりませんが現在ではスーパーが移転してくれた為、数年前の長時間も鼓膜を揺さぶるような酷い低周波音はそれほど聞こえなくなりました。
ですが、全ての低周波音が聞こえなくなったというわけではなく現在も何処からか夜中に低周波音が聞こえてきて苦痛な思いをするという事はあります。

この記事が私と同じように低周波音で苦しんでいる方の参考になれれば幸いです。最後までご覧下さりありがとうございました。

サポートしてくださると大変嬉しいです