夏Tohjiと冬Tohji
Tohji、第一回ラップスタア誕生後に人気に火がつき、いまは日本のHIPHOP好きに知らない人はいない。また、HIPHOPに興味のない人でも『TEENAGE VIBE』、『GOKU VIBES』(前者はkZmの曲の客演参加)は聴いたことがある人も多いはずだ。
そんなTohjiと言えば夏!夏が似合う!という人が多い。先ほど挙げた2曲も元気のある踊れる曲で、冬の曲ではない。実際、Tohjiのトップチューンにはいかにも『夏』を感じる曲が並んでいる。タイトルからそのまま夏を表す『Super Ocean Man』や『aero』などの代表曲からはもれなく夏を感じられる。tohjiがgummyboyと組むユニットで今夏リリースされたMall Tape 2も夏の曲が並ぶアルバムだ。
Tohji自身も冬より夏が好きだとインタビューで語っている。
夏には外側に意識を向けるTohjiがそのバイブスで制作をしていることがよく分かる。
その一方、Tohjiの冬にリリースされる曲には抽象的ながらもリリック、ミュージックに哀愁、情緒的なものを感じるものが多い。先のインタビュー内では、「夏に作った音楽より冬に作った音楽のほうが深くなる気がする」とも語っている。
夏に外側に向けて感じた意識を冬には自身に向ける。そんなTohjiの感覚がものすごく好きだ。ある意味では不安定というか、混沌とした時代をそのままそのときに感じたまま吐き出してくれるtohjiは魅力的に映る。
冬tohjiの名曲、『カモメ』ぜひ聴いてください。
余談ですが、以前夏の10曲を選んだプレイリストを作成していたので、よければこちらも覗いてください。
10曲に厳選するのは難しいけど、だからこそその人が分かる気がしていいなと思いますね。
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