認知症通院記録'24.5月

きょうは月に一度の母の通院日。
4月に処方された薬の効果が出て来たのか
まっすぐ歩けるし、まっすく座れる。

4月の受診のときは歩くとどんどん右に寄り
座ると右に倒れてしまう。
手の震えも出てる。
この症状は「pisa症候群」と言われ
アルツハイマーの人にみられる症状らしい。
薬が変更され2週間ほど経ったころ
父の三回忌で会った母
まだ薬の効果がなく
食事の時はホテルの配慮でクッションをお借りした。席も変更してくれたりさすがヒルトン。
ただ、ひさしぶりに会った伯父との会話は
まるで成立しているかのようにスムーズ。

母は気位の高い人なので
初期の荒ぶってる時も、警察のお世話になった際
(ひとりで買い物に出て帰れなくなり23時頃巡回中の警察に保護された)気丈に振る舞い認知症であることを悟られないようしていた。
そーいう人なので、家族意外の前だとシャキッとするのは未だ変わらない。

担当医によるとそーいうのも脳の刺激になるから
どんどん会話して下さいとのこと。
そーなんだよね〜。家族はさ、ついめんどくさくて
どーせ言ってもわかんないだろーし、とか
なっちゃって会話をおざなりにしてしまう。
わたしに至っては日頃接客業で他人に気を使い働いてるからオフは完全オフ。お口もオフ。
誰とも喋らずひたすら配信ドラマを見て
受身状態だからわかっていても口が重い。
 
今回5月の受診で薬の用量を増やした。
これが来月どんな変化をもたらすか。

ただ、、毎回通院していて思うことは
これでいいのか、というのが頭の隅に常にある。
この状態で症状が良くなっても
認知症が改善されるわけではない。
失った記憶は失ったまま。
いまの医療では進行を遅らせることしかできない。
わたしが母の状況なら、、、
こんな延命処置みたいなことしてほしくない。
家族に負担をかけるくらいなら早く死にたい。
何もしてほしくない。
母も絶対そう思ってるはず。
こんなことされ生き恥さらすくらいならって。

この通院は誰のためか。

遠くにいる兄はお気楽で恨めしい。



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