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パラオ ペリリュー島 ロックアイランド ミルキーウェイ

パラオ

 太平洋。地図画像の中央、左のフィリピンから見れば東、下のパプアニューギニアから見れば北、日本から見れば3000キロも南にパラオは位置する。
 この海域は世界の六大州の一つ、オセアニア。オーストラリア大陸と太平洋の島々をあわせた地域がオセアニアだ。さらにオセアニアの海洋の島々を分類すると、パラオやグァムなどが属するミクロネシア、パプアニューギニアやフィジーなどが属するメラネシア、ハワイ、ニュージーランド、イースター島などが属するポリネシアということになる。
 ついでにいうと、フィリピン近くの海洋にはフィリピン海溝が、右側にはマリアナ海溝が色濃く表示されている。

 赤道はもう少し南のほうだ。

 500以上の島々からなるパラオ。大部分はサンゴ礁に囲まれている。中央にパラオ最大の島、バベルダオブ島。首都はンゲルルムッド ( Ngerulmud ) 。下のほうにペリリュー島 ( Peleliu )、アンガウル島 ( Angaur )。

 中央にパラオ最大の都市、コロール ( Koror ) 。全人口の7割が住む、経済の中心。

 ここからは衛星画像、2023年3月15日。拡大して北から見ていこう。右上に白いキズのようなところが見えるが、そこが首都のンゲルルムッド。 

 中央がコロール。その右に空港。

 このあたりが世界遺産のロックアイランド。

 さらに南にペリリュー島。

ペリリュー島

 衛星画像は2023年3月15日。全長9キロ、幅3キロほどの島だ。すでに日本の敗色濃厚となっていた太平洋戦争末期。1944年9月15日から2か月以上にわたって日米の間で死闘が繰り広げられた島だ。旧日本軍の守備隊は1万人以上が戦死した。生き延びた日本兵は数十名というからほぼ全滅といってもいい。ズームイン。
 アンガウル島には9月17日にアメリカ軍が上陸した。少人数の守備隊は玉砕した。

 今も旧日本軍の飛行場の滑走路跡が残っている。

 参考衛星画像で見るともっとはっきりわかる。2021年7月19日。左の砂浜はオレンジビーチと名づけられたアメリカ軍の上陸地点。

 左下、ビーチの近くにアメリカの記念碑がある。左中央、道路沿いに第二次世界大戦記念博物館。その右、飛行場のそばに旧日本軍司令部跡が残っている。またアメリカ軍の水陸両用軌道車両、旧日本軍の軽戦車、ゼロ戦の残骸などがジャングルに残されている。
 現在地中に埋められたままだった旧日本軍の戦車が掘り出されて、中の遺骨からDNA鑑定で身元を特定する作業が進められているそうだ。

ロックアイランド

 2023年3月15日の衛星画像。ロックアイランドには3千年前の人の生活の痕跡が見られ、海には4百種くらいのサンゴ、さらにジュゴンも生息地しているということで自然と文化の世界遺産に登録されている。ズームイン。

 今度は2019年11月17日の参考衛星画像で見てみよう。400以上の無人島はサンゴ礁が隆起してできたとされる。。マッシュルーム型をしており、海底には石灰岩が沈殿している。観光客立ち入り禁止のサンクチュアリもあり、カワセミ、ウミガメなどの生き物にとっての楽園となっている。ズームイン。

ミルキーウェイ

 乳白色に見える入り江には石灰岩が泥状になって沈殿しているので、全身この泥にまみれて天然の泥パックを楽しめるという。観光の目玉らしいね。入り江の観光船が見えるだろうか。2022年6月17日。ズームイン。

空港

 コロールの近くにロマン・トゥメトゥール国際空港がある、右上。

 参考衛星画像は2021年10月12日。

 コロナ感染防止のための行動制限が解除された現在、海外渡航の制限もなくなったことだし、南の島に出かける人は増えていくだろう。ハワイやグアムなどとくらべると地味な感じはするが、シュノーケリングやダイビングを楽しみたい人にとってはパラオは人気があるんだろうなあ。頭から乳白色の泥をかぶって全身パックで巣ごもり生活のストレスを発散してみるのもいいかも。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています.。
b. 地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。


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