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介護度

高齢になり介護保険を利用するとなると、介護認定を受ける必要があります。
(40歳〜64歳の場合は特定疾病の場合に限り保険適用)

先日、認定調査に関しての研修を受けてきたのですが調査時の注意というか、心構えについて学んできたので共有できればと思います。
共有とは言っても、あくまで利用する側としてできる事の視点です。

そもそも介護度ってどうやって決まるかっていうと、調査員に伝えた情報をコンピュータに入力して出た1次判定を元に医療・保険・福祉の有識者でその人特有の状態を加味して決定します。

このその人特有の状態の加味の際に、認定調査時に如何に情報を伝えたかが適正な介護度が出るかどうかにかかってきます。

調査員さんの熟練度などにもよるのですが、可能な限り状態を詳細に伝えてください。(ベテランの人だと逆に聞いてくれるかもしれませんが、待っているだけでなく、こちらから伝えるのも大事です)

例えば、失禁があるとしたら
・どれぐらいの頻度、時間がかかっているか
・失禁によりどんな事が困るか
・本人がしていること、周囲の人が手助けしていること
・手助けをしなかったらどうなっているか
・関連する病気などあるかどうか
といった感じです。

とは言っても、なかなか全てを伝えることは難しいと思います。
そんな時には利用している介護サービスがあればそちらの担当さんや
ケアマネージャーにも意見を求めてもらって下さい。

適切な介護度を出してもらう必要性については、
実態にあわない介護度の場合、必要なサービスを受けられなくなったり、
料金が無駄に高くなる可能性があります。

しかし、介護度って長い人だと有効期間が4年間あります。
その間に大きく状態が変わる場合もありますよね。

そんな時には是非ケアマネージャーに相談して下さい。途中で変更もできます。

因みに、介護度って状態が悪化すれば必ず介護度が上がるという訳でもありません。介護度って、介護にかかる手間により決定されます。
なので寝たきりで動けないような人の方が、一人で家から出て戻って来れなくなる人より手間が掛からないとの判断が出る場合があります。
寝たきりの人はその場から動かないので、目を離すことができますが、一人で出ていって帰って来れない人はいつどんな行動をとるか分からないので常に目を離す事ができない分手間がかかると判断される訳です。

適切に介護認定を受けて、うまく介護保険を利用してもらえたらと思います。



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