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かめでもあり、うさぎでもある速度でつくってる

5月27日に初めて単独ライブをやります。
集中力とネタ覚えの調子に波があるのと、早替えが苦手なのでピンの単独は絶対に無理だろうと思っていたのですが、最近は技術を持っているかつ気さくに相談できる方たちが周りに増えてきてくれたのでできるかもしれないと思ってやってみることにしました。 

お待ちしてます


去年の夏に村民代表南川さんの単独を見て自分のやりたいネタタイプを伸び伸びやっていていいな、単独って、そうか自分のやりたいことをやっていいんだ、と思って完全に影響を受けました。

ライブマンのスタッフさんたちにたくさん協力してもらいつつ少しづつ準備を進めています。
フライヤーの写真は私のLINEスタンプを作ってくれたお友達が撮ってくれたものです。
スタンプ用の写真にしては構図が良すぎる、快晴天気もめっちゃいいっとなって気に入っているのでそのまま使わせてもらいました。
それをライブマンスタッフでもあるmosさんに「映画っぽくして、白抜きの手書き文字入れたいです」とお伝えして仕上げてもらいました。


やってみたかったことをやる、が今回の初単独のテーマなので
他の方に書いていただいたピンネタもやってみます。
自分以外の人が書いたピンネタをやるのは初めてでぞわくぞわくしています。
普段ユニットを一緒にやっている徳原旅行・谷口つばさ
そしてゼンモンキー荻野さんにネタ提供を依頼しました。

順番にもらったのやるから見ててーっで見てくれてる御三方

締め切りが早すぎると言いつつしっかりネタを書いてくれたネタ先生御三方ありがとうございます。書いてもらっといて私の場合だとこの言い回しに変えたいです、とかも色々言っていてそれも含めて許してくれるだろうという方に依頼しました。

つばささんも私もフリーピン個人事業主


これは単独が終わった後に改めてnoteに書きますが、御三方なら多分こうなるのでは?と思っていたものがそのまま色濃く台本に出てきて読んでいて楽しくて、凄かったです。
色が被ってない。見事にばらけました。

準備着手が早すぎるのには理由があって単独の1週間前にほがらかつばさ旅行の新ネタ6本ライブがあるので、5月半ばからは絶対にパニックになるに決まっているので少しづつじわじわ準備を進めています。


なんだか計画性のあるすごくしっかりした人間みたいに書いてくれていますが、違います。
物覚えが悪すぎる、人より行動全般が遅すぎるということがわかっているので、早め早めに動くしか対策のしようがないからです。
トレーナーの紐を綺麗な蝶々結びにしたいのに上手くいかなくてごにょごにょやっていたら30分以上も時が経っていた時には引きました。 

芸人を始めてから今日はこれをやろう!と思っていても計画通りの1日になることなんてほぼほぼないというか自分の生活を信用していないので早めに動いておこうという感じです。


うさぎとかめで言うとこの、うさぎなんだか、かめなんだか、よくわかりません。

瞬時に相手をイラつかせられるポーズぴょん


美術大学時代も未来の自分を信用してなさすぎて、やる気と興味が溢れている今のうちに取れる授業全部取っちゃおと思っていたら2年の後期で卒業に必要な単位をほぼ全て取り終わっていました。
そのくせに本来就職活動を始めなきゃいけない時期になって唐突にかき氷を削りたい欲が湧いてきて、かき氷屋のバイトを始めて削り氷の厚さに夢中になってしまったので卒業目前にじたばたしました。


まかないでご飯プラスかき氷もらえてた


フェルトの削り機


誰に教えてもらったのか先輩芸人の方だったのか本で読んだのか夢の中の人に言われたのか
もうわからなくなってしまったのですが
時間をかけて100パーセントのものを作るんじゃなくて80パーセントのものをさくさくどんどん作り続けていくのがプロの仕事なんだよ、と、誰だったっけ、誰かが教えてくれたんです。
美大の講義かなにかで聞いて残ってた言葉な気もします。


大学は卒業論文を提出して卒業というのが一般的な流れだと思うのですが美大の場合は卒業制作展という最後の大規模展示に向けて映画を造ったり、巨大彫刻を造ったり、移動型の演劇小屋ごと造ってその中で演劇を行うなどなど、1年間かけて生産性とか時間とかを無視して何かを造って展示するというのが卒業までの流れです。
ほとんどの学生にとって利益のことを考えず、ただじっくりと造るという行為への没頭が許される最後の時間です。


卒制展の時の一部
展示期間中も私がずっとその場で刺し続けてるので増えた



「つくる」には、仕事でも誰の為でもない「つくる」と仕事にしていきたい「つくる」と仕事としての責任の「つくる」があると思うんですけど
今わたしがつくっているネタとフェルトとライブは、仕事の「つくる」と仕事にしていきたい「つくる」のちょうど中間にいる気がしています。
お客様からお金をいただいている以上もちろんそれに見合ったクオリティーのものを絶対につくらなきゃいけないというのは当然なんですが
模索と楽しさも混ざっているので、そういう感覚なのだと思います。


なんにせよ、さくさくどんどん作っていけるのがプロです。
 

なのでもらったライブオファーはなるべく被りがない限り出てネタをどんどん作る。
フェルトもどんどん作る。
行動力!アウトプット力!止めない!快速急行!
というのが理想の動き方なんですけど実際は難しいなあ、まあいいや、
無理せず自分のペースで丁寧にゆっくりのんびり呑気に鼻唄混じりのペースでやっていこう、ふんふふーんと思っていたのですが、ほがらかつばさ旅行というユニットを始めてから変わりました。


全員だれかが池に落ちたら面白いのにと思っているほつ旅



早い。とにかく二人は動き方が早い。
ライブやりましょう。日程決めます。箱押さえます。稽古日ここしか確保できない。押さえます。
この日に仕上げます。新ネタ9本!新ネタ6本!台本提出ここまでに!読む!合わせる!OK入った!動画撮ってやってみて見直しましょ!ここ直し!ネタ音源録ります!チケット準備OK!フライヤーOK!配信準備OK!ライブオファーきた!いける!いけない!予定変更!OK!
トランシーバーのようにLINEを稼働させながらどんどん動く!
性格と得意分野がばらけているのでうまいこと自然と役割分担しながら進んでいる気がします。


バンド気取り


2人からしたらやらなくていいこと(悩み時間が長い、おやつタイム、花を持ってくるなど)も


今のとこ許されているのとスピード感がありつつも雑談したりごろごろしてる時間もあるので
平穏にやっていけています。
各々があくまでピン芸人というのがいいんだと思います。



こちらもお待ちしてます
4.5.6月と新ネタ6本ライブがあります


単独ライブ「ファンタジーじゃない」

地に足つけてつくり続けていきたいです。
劇場で待っています。

さとなかほがらかの生活の糧になっている 「さとなかほがらかて」になったと思ってください