ラ・ラ・ランドを観てあぁ人生(語彙力)と思った話

年末にラ・ラ・ランドを観た。

公開当時、大きな話題となっていたので観た人も多いと思う。
いつか観るぞ!と思っていたら2016年の作品だった。

免責
このnoteは映画の紹介、レビューがしたいわけではなく、映画を観て感じたことをまとめるものです。
映画の内容をふんだんに記載します。観ていない方はネタバレどころの騒ぎじゃないので読まないことをおすすめします。(気にならなければどうぞ。だいたいWikipediaに書いてあるし)
また、自分の解釈で記載しているため映画の内容と一部異なる場合もございます。

冒頭は大渋滞の高速道路。
ひとりが歌いはじめたと思ったら次々と人が車から飛び出し、歌って踊っての大合唱。
「なんだよ、歌って踊ってわーい楽しい!って映画じゃないだろうな…」と思ったのは内緒。

一通り歌い終わって渋滞再開。
女優の卵であるミア(かわいい)が車中で台本を覚えていると後続車両が追い抜きざまに煽っていく。これがもうひとりの主役のセブ
ここではお互い認知していない様子。

ミアはいくつものオーディションに挑戦するも、不合格の連続。
女優の卵仲間と行ったパーティも楽しめず、ひとりでレストランに入る。

セブはジャズピアニスト。ただ無名で日雇いの仕事が主。
この日はレストランでピアノの生演奏。最初は契約通りクリスマスソングを弾いていたセブが支配人の目を盗み、ある曲("Mia & Sebastian’s Theme")を弾く。

その曲に惚れ込んだミアがセブに声をかけるも、契約違反で解雇されたセブはミアを無視して店を後にする。

ふたりの再会は春。
ミアの出席していたパーティでバンド演奏をしていたのがセブだった。
ミアは再度声をかける。セブは以前声をかけられたときのことを謝り、当時別の恋人のいたミアを「研究のために」映画に誘う。

映画当日、恋人との約束とダブルブッキングをしてしまったミアは恋人との約束を優先するも最後にはセブのもとへ行く。
女優を目指しひたむきに挑戦するミアと「本物の」ジャズを演奏するジャズバーを経営することが夢だと語るセブは互いに惹かれ合い、同居をはじめる。

元の恋人がエリートサラリーマンであったミアに対して両親から心配の電話。そこでミアが「ジャズバーを立ち上げると言っているしお金はきっとあるのよ…」と言っているのをセブは聞いてしまう。
実際には立ち上げ資金も全く無い状況。そのタイミングで旧友のキースにバンドへと誘われる。

キースのバンドはジャズに革命を起こすと良い、「今風の」ジャズを演奏。セブは自分の好きなジャズではないものの、お金に惹かれ誘いを受ける。
その後バンドは大流行。世界ツアーもあり多忙な日々を過ごす。ミアともすれ違いが多くなる。

自分の好きを取るか、お金という現実を取るか、この時点であぁ人生(語彙力)。
ミアを安心させるための選択をしたはずなのにすれ違う結果となるのもつらみを覚えるもののセブはお金と人気が手に入り満足な様子。

ミアはその間用意していた一人芝居の舞台で失敗。セブが駆けつけたのは仕事終わりの舞台終演後。ミアは借金もつくり、夢を諦め地元に帰る。

その数日後に実は舞台を観た映画監督からセブのもとに連絡が入り、セブはミアを連れ戻しオーディションに連れていく。
その場でヨーロッパでの撮影が決まる。戸惑うミアに対しセブはお互いの夢を叶えることと再会することを約束し、ミアを送り出す。

そして5年後、ミアは大女優となる。娘もおり、幸せな家庭が映し出される。そこに出てきた夫はもちろんセ…セブじゃない!?!??!??
別の男性が夫として登場。
「いや俺、人の顔の見分けつけるの苦手だし日本人じゃないとなおさら…」と思っていたものの完全に別人。

ミアと夫はふたりで出かける。
そしたら高速で大渋滞に巻き込まれ、近くで降りて食事をすることに。
夫が見つけたお店は「Seb's」。Seb'sという名前はミアがセブと暮らしていたときに提案していたもの。
まさか…と入ると中はジャズバー。バンドの演奏が終わり、バーのオーナーであるセブが登場。満員の店内に向けて挨拶をする。

挨拶の途中ミアとセブは目が合う。
一瞬戸惑うものの、そのままセブが演奏をする順番。セブはふたりをつなげたきっかけとなった"Mia & Sebastian’s Theme"を演奏。
演奏が終わるとミアと夫は店を出る。ミアとセブは帰りがけに目を合わせる。
そこで映画が終わる。

なんだよこれ…最高に人生……(語彙力)。

帰りがけに目を合わせたふたりはお互いの夢の達成を称え合ったのだろう。
夢を達成するときには確かに犠牲がつきものかもしれない。でも約束したじゃん、ミア……!!
でもなんらかの理由で再会できなかったのかもしれないし、その後ミアがSeb'sに通いつめてセブと再度結ばれるかもしれない。いや、ミアのことだから行ったのはその時限りかもしれない。
どちらでも本当に人生だ…。

と、ここまで書いたけど本当に語りたいのはここじゃない。

再会してセブは"Mia & Sebastian’s Theme"を演奏した。
その演奏中の回想シーンが「ミアとセブが最初に出会ったレストランで、ミアが声をかけたときにセブは優しく対応、すぐに恋に落ちて、ミアは一人芝居の舞台を大成功、セブも自分の夢を叶え、ミアとセブの間に子供ができて幸せな家庭を築く」といったものだった。

これはセブが、もう一度やり直せるならこんな世界を描きたいと曲に込めて演奏したのではないか

そう感じたら心が震えた。

こんなひとりの男の未練がましさと美しさを映し出したすばらしいシーンあるかよ…と3時間くらいうなだれたし今でもぐっとくるものがある。
これが世界中で話題になる映画か…語彙力がなさすぎてこの感情を文字にできないのが悔しい。

映画は人それぞれの解釈があって、これも僕のひとつの解釈なだけで次観たら違う解釈をするかもしれない。
みんながこの映画をどう解釈したのか知りたいな…共有したいな…と思ってnoteにしてみた。
こっそりと教えてほしいな。

ちなみにこの映画を観て「表現できるのってかっこいいな…」と思ってタブレットでちまちま絵を描くのをはじめました。

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