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【ゆかしきもの】効率の良い浴衣の畳み方

こんにちは。着物コーディネーターさとです。
やっと夏らしい気候になりました!
毎日暑くてキツいのが本音ですが、
本格的に暑くなると「浴衣シーズン到来だ!」と思って少しワクワクします。

昨年は浴衣の自宅洗いの記事を書いてみたのですが、
浴衣って元々は部屋着であったり、バスローブであったりするので、
気軽におうちでお手入れできる服なんですよ。

さっぱり洗った後は畳んで保管しますよね。
検索するとやり方の解説がたくさん出てくるのですが、
今日は私が実践している「効率重視」の畳み方をご紹介してみます。
着物の畳み方も同じなので、
「めんどくさーい」と思っている方は是非ご一読ください♪

よく解説されてる畳み方

ではまず、よくネットで紹介されている畳み方をご紹介します。


①脇線(体の横に来る縫い目)を畳む


②おくみ(下半身の縫い目)を折り返す

元から折り目がついてるので、そこを折ればOKです。


③逆サイドの襟、褄下(襟の下、生地のはしっこの事です)をバサーと折り返して合わせる

※この時ちょっとだぶ付きますが気にしないでOKです。


④逆サイドの脇をバサーと折り返して合わせる

⑤袖を折り返す

はい、完成です。
これを三つ折、四つ折にして箪笥にしまえば完了。


これがよく紹介されているやり方なんですが、
デメリットとしてとにかく場所を取る!
そして、長辺をぴったりあわせないとダメと思い込んでしまうので、
広範囲に気を遣いすぎてしまいがちなんです。
でも、実はそんなに長辺をぴったりあわせようとしなくても、
和服は直線縫いなので勝手にぴたっと合います。
合わないのは正絹のスルッスルの着物とか、柔らかい素材の着物ですね…
浴衣は長辺を合わせずに点を意識すれば大丈夫!

では、私が実践しているやり方を解説します。


私の実践しているやり方


ポイント①下半身と上半身を畳む手順を分ける

上記の畳み方のデメリットとしてあげた、
場所を取るというのがこれで解消します。
どういう事かというと、

大体こんな感じで、襟先から下を先に畳んでいきます。
ではまず下半身の畳み方から!


下半身の畳み方

①脇線を畳み、おくみを返す

さっきのやり方と同じように、おくみをペロっと返します。

②逆サイドの襟先を手前の襟先に合わせる

この襟先に、反対サイドの襟先をぴたっと合わせます。

こんな感じです。

③逆サイドの褄先を手前の褄先に合わせる

はい、このポイントを2点合わせれば、キレイに畳めます。

ね、カンタンでしょう?
お次は脇線です。

④逆サイドの脇線を手前の脇線に重ねる

このときもバサーと生地を手前に持ってきたら、
まず裾の角と角とあわせてしまいます。


こういう事です!
この時点で生地がだぶつきますが、
後で勝手にぴたっと合うので気にしなくてOKです。

こんな感じで脇線を合わせます。

生地のだぶつきは、
背中心(背中の縫い目)をピーンとさせると解消します。

ハイ、これで下半身が畳み終わりました。
お次は上半身です。

上半身の畳み方

大分ぐちゃっとしてますが、
大丈夫です。ちゃんとキレイになります。笑

私は襟を畳むのが苦手だったのですが、
上半身を畳むときに先に畳むとカンタンです。

ポイント2:襟は真ん中を谷折りすれば自然に畳める!


①襟を畳む



襟も元々折り目がついているので、素直にそのまま畳みましょう。
襟の真ん中は谷折りです。

折り目に沿って、パタッとアコーディオンのように畳みます!


②襟をピーンと伸ばす

襟をアコーディオンのように畳むと勝手に左右の襟が合わさるので、
シワなくピーンと伸ばしましょう。

こんな感じです。


③逆サイドの脇線を手前の脇線に合わせる

だぶつく場合は下半身を畳んだ時と同じく、
背中心付近をきれいに整えて下さいね。


④袖を返して完成

はい、完成です。

浴衣や着物を畳む=広いスペースがないとダメ
と思っている方も結構多いと思いますし、
襟がきれいに畳めていなくて、
翌年着る時にグチャグチャ…もあるあるです。
今年着た浴衣を畳むときに、良かったら試してみて下さい。